ページ ページ16
炎の龍が周囲を燃やし尽くし、蒸発させていく。
やがてプライドは元の洞穴まで後退してきた。
洞穴の中へ入り込み、更に奥へと空中を滑るように移動していく。
舜太「どこに逃げても無駄や…!!絶対逃がさへん…!!燃やしてやる…!!」
プライド「この…。
やがて洞穴の中腹で動きを止めたプライドは、舜太に向かって黒い波動弾を放った。
しかしそれは舜太を取り巻く炎の龍が打ち消し、蒸発させていく。
プライド「何だと…?!この…人間め!!」
プライドは無数に黒い波動を撃ちだすが、そのすべてを舜太は炎で
プライド「おのれ…!!」
舜太「次は俺から行く…で…。ぅぐっ?!」
その時、舜太は心臓辺りに激痛を感じて胸を押さえた。
勇者の力が上手くコントロールできない。
舜太の怒りに呼応するかのように膨れ上がる勇者の力。
しかし、それは本人の体さえ
今の舜太は簡単に言うと勇者の力が制御できずに暴走し、爆弾を抱えているような状態なのだ。
この状態がいつまで続くかわからない。
プライド「どうした?随分苦しそうだが?」
舜太「う、うるさい…!」
不敵に微笑むプライドとは対照に、苦しそうに油汗を流す舜太。
舜太「この一撃で…お前を……ゔっ…ぶはっ…?!」
心臓の痛みは全身に回り、口から赤黒い血が噴き出した。
更に意識が
プライド「威勢が良かったのは初めだけか…。ふはは!!己の力もうまく扱えない哀れな奴め。これでは俺が何をしなくとも死にそうだな」
舜太「さっきも言ったやろ…。そんなん、どうでもいい…!」
プライド「ふん、自分の命を削ってまで、何をそんなに
舜太「平気で仲間を殺せるお前なんかには…分からんやろうけどな…。仲間を傷つけられて…馬鹿にされて…笑われるなんて…そんなん…許せるわけない…!!」
周囲の温度が更に高くなり、舜太を取り巻く炎も激しさを増していく。
しかし、その壮絶な高温でついに舜太の皮膚まで焼けて溶け始めていた。
4人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:milkssss | 作成日時:2019年11月18日 16時