M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part7 (ページ2)

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すると、目の前には椅子に腰かけてこちらを眺める側近の女性の姿があった。

仁人「私を…どうするつもりです…」

側近「どうするも、こうするも…それはあなたの返答次第ですわ」

側近はそう言って眼鏡をはずし、布で汚れを拭き始めた。

側近「先ほど、国王とお話がしたいとおっしゃっていましたが、一体どういうご用件なのかしら？」

仁人「牛乳王国へ攻め込むのを、止めていただきたい…」

側近「…あはは！まさかそんな理由でわざわざこの国にいらしたの？！」

側近は拭き終えた布を内ポケットにしまい込み、眼鏡をかけ直すと高笑いした。

仁人「この戦争は、全て七つの大罪というものに仕向けられたものです！西の都からの物資供給が滞っているのは七つの大罪のせいなんです！」

側近「そんな情報はそちらの国から回ってきていませんわ。我々はそちらの国が南の国を見捨て、自分たちだけ豊かな資源を独り占めしているとしか思っておりません」

仁人「それが間違いなんです！私の国はそんなことしません！！本当なんです！」

側近「うふふ、それでそれを伝えに来たのがあなた方勇者？こんな子供に？笑わせないでいただきたいですわ！」

仁人「お願いです…！信じてください…！」

側近「無理ですわね。それに、あなた方勇者はあの野盗連中を潰したそうじゃないですか」

仁人「そ、それは…」

側近「新聞を読みましたわ。散々な書かれ方をしていましたけれど、あれが事実ならば、どうやってあなた方を信じろと？」

仁人「あんな記事…全てでたらめです！私たちはあの町を救おうとした！それだけです…！」

側近「それだけで、あの野盗頭をあんな風にしたとおっしゃいますの？」

仁人「あれは…仕方なかったんです…それにそれをいうならそちらがあんな武力行使を…！！」

側近「あらまぁ…私の可愛い野盗達をあんな目に合わせておいて、今更そんなことをよく平気でおっしゃいますわね」

仁人「可愛い野盗達…？」
　