M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part7 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:10,424 hit

ページページ24

仁人「…？！」

柔らかく気味の悪い感触が口の中に入ってくる。
何なんだこれは…。
血の味が広がり、何かの肉のように感じる。

拷問官「どうだ？美味いか？"自分の肉の味"は？」

その言葉で仁人の思考が停止した。
今自分の口に入っているもの、それは肩の傷から抉り出された自分の肉だ。
頭から血の気が引いてくる。
そしてじわじわと全身に鳥肌が立っていき、体の底から吐き気が這いあがってくる。
激しい嘔吐(えず)きと共に、仁人は自分の口の中身を全て吐き出した。
しかしそれ以外は何も出てこない。
胃の中には、ここで詰め込まれた水以外はもうすでに何日も何も入っていない。
でも体が拒絶反応を起こし、胃が縮まって中の物をまだ絞り出そうと嘔吐きが続く。

拷問官「あーあーもったいねえ。せっかくの食事を。そんなに気分悪いならいくらでも水飲ませてやるよ！！」

嘔吐いて苦しむ仁人の首を、拷問官は笑いながら締め上げ、無理矢理口を開かせて、容赦なくホースを口の中へ押し込んでいく。
そして、大量の水を流し込まれ、仁人は恐怖で大きく見開かれた目から大粒の涙を流して、声にならないうめき声をあげて、またもがき苦しんで、暴れる。

拷問官「おら！もっとみっともなく泣き叫べ！！何が国王様に話をさせろだ！！何が戦争を止めたいだ！！お前みたいなクソガキが調子に乗ってるんじゃねえよ！！壊れろ！！！潰れろ！！！」

やがてホースが引き抜かれ、腹や顔を思い切り殴られ、胃にたまった水を吐き出す。
拷問官はそれでは飽き足らず、更に仁人の鳩尾(みぞおち)に爪先で鋭い蹴りを食らわせ、水に続いて仁人の口から血が噴き出した。
息もできないほどの衝撃が襲い、仁人は苦しみで頭を項垂れる。

仁人「ゔぅ゛っ…！ごほっ…！！ゔ…ぐぅ゛……」

拷問官「ほらどこ見てんだよ？！ちゃんとあいつらのこと見てやれよ！！あいつらも、お前のこと殺したいって目で見てるぜ？」

項垂れる仁人の後頭部の髪を掴み、奴隷たちが視界に入るように思い切り引っ張り上げて無理矢理前を向かせられる。
眼前に広がるいくつもの視線が、仁人の心をグサグサと突き刺していく。