ページ ページ45
爆炎が洞穴の入り口から噴き出す。
それと同時に、三人の勇者も吹き飛ばされて出てきた。
プライド「いつまで逃げているつもりだ」
波動の弾が瑞生たちをつけ狙う。
瑞生「そうだね…いつまでも逃げていても
瑞生はそう言うと、水晶玉を掲げた。
黒い波動の弾が水晶玉の中に吸い込まれていく。
プライド「ほう…」
瑞生「僕だって、同じ手は何度も食ったりしないよ…！！」
以前は水晶玉をいとも簡単に破壊されてしまったが、今回は次々と放たれる攻撃を全て水晶玉に吸い込んで見せた。
プライド「傲慢な奴だ…。ならばこれでどうかな」
今度は、黒いレーザーのような一直線の波動が無数に放たれ、森の木々ごとなぎ倒していく。
レーザーが触れた個所は爆発を起こし、瑞生たちもその爆風に吹き飛ばされてしまった。
舜太「く…やっぱり…強い…」
琉弥「…」
舜太は琉弥の肩を支えて立ち上がらせながらそう言った。
しかし、琉弥は何も答えない。
舜太「りゅ、琉弥？さっきからどうしたん？」
あれは、もう俺の知ってるシリマルじゃない…。
そんなこと、わかってるけど…でも…。
瑞生「危ない！！」
瑞生は舜太と琉弥を
琉弥「み、瑞生君！！」
舜太「くそ！！君のハートに！！ボレーシュート！！」
炎の渦を作り出し、舜太はそれを思いっきりプライドに蹴りつけた。
しかし、空中に浮きあがったプライドに、その攻撃が届くことはなかった。
プライド「そろそろ、終わりにしてやる。勇者ども」
瑞生「うぐっ…。そうはさせないよ…」
黒いオーラを集中させるプライドの前に、傷だらけでボロボロになった瑞生が水晶玉を掲げて立ち上がった。
舜太「瑞生君！！そんな体で…！！もう無理やって…！」
瑞生「大丈夫さ…。これでも、このチームのリーダーは僕なんだ…。君たちを絶対守ってみせるよ…」
瑞生はそう言って笑顔を見せてくれたが、その足取りはおぼつかない。
プライド「ふん。その水晶玉に俺を封印するつもりか？そんなもの、俺には効かんぞ」
瑞生「…それは、どうかな…」
そして、プライドは瑞生に向かって黒い波動の弾を向けた。
プライド「死ね」
―
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月28日 19時
