ページ ページ43
スロースの胸から血が溢れ、地面にしたたり落ちていく。
スロース「え…?」
瑞生「…?!」
瑞生たちも、その光景に言葉を失った。
スロース「プ、プライドさん…ど、どうして…?」
スロースの瞳から、涙がこぼれていく。
プライド「どうして、だと?敵に情けをかけられるような奴に、何の価値があるというのだ?それに、お前がラストにしたことと何が違う?」
スロース「あ…あれは…プライドさんの…為に…」
プライド「
スロース「は…はは…」
なぁんだ…
こんなことなら、やる気なんて出さなきゃよかった…
ずっと怠けてれば、こんなことには…
ならなかったのかなー…
プライド「傲慢な奴だ。死ね」
プライドはそう言ってスロースの心臓を引きずり出すと、
瑞生「お、お前…仲間を…平気で…」
プライド「仲間?何のことだ。俺に仲間などいない。いたのは俺の手となり足となって動く駒だけだ。それも今やこいつだけとなってしまったが」
そう言うプライドの肩には、黒い球体、グリードの姿。
琉弥「シリマル…」
その姿を見つめ、琉弥の表情は曇っていった。
瑞生「……」
どうする…
僕達の攻撃は全てあいつに見切られている…
あの勇斗や柔太朗、更に仁人の聖剣ですら敵わなかった相手に、僕ら三人だけでどこまで戦える…?
正直、勝算なんてほとんどないかもしれない…
でも、仁人にこのチームのリーダーを任された以上、ここでやつを食い止めるしかない…!
プライド「随分数が少なくなったな。勇者ども」
瑞生「僕達の仲間は今、お前が仕掛けた戦争を止めに行ったよ。残念だけど、お前の企みもここまでだね…」
プライド「驕るなよ人間。まさか、本当に止められるとでも?」
プライドは不敵に笑う。
何か、絶対的な自信のようなものを感じる。
…?
なんだ?
何かあるのか…?
いや、そんなはずはない…
きっと仁人達が上手くやってくれる…
それに…
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:milkssss | 作成日時:2019年10月28日 19時