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スロース「お久しぶりー…」
瑞生「やっと出てきたね…。スロース！」
柔太朗「こいつが…」
勇者達の前に現れた七つの大罪。
彼こそ西の都で瑞生の命を奪った、怠惰の大罪スロース。
その強さはある意味、七つの大罪の誰よりも厄介だと言えた。
瑞生「こいつを倒せば、時間はかかるかもしれないが西の都は復活する…。そうすれば戦争を回避できるかもしれない…」
スロース「戦争かー…。人間って大変だよねー…。それに世間では、君たちがこの戦争を仕掛けてるみたいになってるよねー…。新聞の一面にもなってるみたいだしー…。まぁ、僕は全然興味ないんだけどー…あははー…」
柔太朗「あんな記事でたらめだ！」
スロース「そうだよねー…。君たちがそんなことするわけないよねー…？だって、記者が"真実を書くのを怠けてる"んだもんねー…？」
仁人「な、何だと…？まさか…」
瑞生「君があんな記事を書かせたのかい…？わざわざ僕達を悪者に仕立て上げてまで…」
スロース「さあー…？それはどうかなー…？なんちゃってー…。またまた君の真似ー…」
瑞生「くっ…」
スロースは薄ら笑みを浮かべて、長い袖を地面に引き
柔太朗「貴様…！貴様のせいで勇斗が今どんな気持ちでいるか…！！」
スロース「ハヤト…？あー…その人なら、もう楽になれたんじゃないのかなー…？」
瑞生「ど、どういうことだい…」
瑞生は、スロースのその言い回しに何か嫌な予感がした。
思えば、勇斗が洞窟を出て行ってからかなり時間が経つが、いまだに彼は戻ってこない。
スロース「ハヤトって…こういう服着てた人でしょー…？」
そう言うと、スロースは自分の服の長い袖から桃色の切り裂かれた布切れを取り出した。
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月28日 19時
