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スロース「僕の愛刀だよー…。手入れなんて面倒くさいから、血で
スロースが刀を振るうと、さらに勇斗の体が切り裂かれる。
勇斗は攻撃を防ごうと防御の体制をとろうとするが、体が動かない。
スロース「無駄だよー…！君の体は僕の攻撃を
無駄、か…。
そうかもしれない。
俺のやってきたことは、何もかも無駄だったのかもしれない。
でも、こんな俺でも…信じて待っていてくれる奴らがいるんだ。
だから…
勇斗「いや…。違うな…」
スロース「うん？何が違うのかなー…？」
勇斗「確かに"お前の能力"は俺より強かった…でも、それだけだ…」
スロース「何を言ってるのかな…？」
勇斗「お前のことは、俺の仲間が何とかしてくれる…。なら、俺には他にやるべきことがあるってことだ…。だから、俺は…俺達は負けてない…！」
そうだ。
ここで俺がこいつに勝てなくっても、それが俺達の負けにはならない。
あいつらが俺を信じてくれたように、俺もあいつらを信じてる。
あいつらならこいつを倒してくれる。
なら、俺にはもっと他にやるべきことがあるんだ。
それは、あいつらの活路を開くことだ…！
スロース「……」
こいつは一体何を言っている。
でも、その瞳からは確かな力を感じる。
何なんだ一体…。
スロース「何言ってるのか分からないけど…、君はここで死ぬんだよー…！君はそこで戦うことも逃げることもできず、僕にズタズタに引き裂かれるのさー…！」
スロースの力により、勇斗の体は動くことを怠けさせられ、崖の縁で何をすることもできない。
そして、そのまま風を切る音と共に、勇斗の体は無残にも切り裂かれていく。
着ていたローブはボロボロになり、切れ端がひらひらと地面に落ちていった。
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月28日 19時
