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勇斗「何か…食べられそうなもの探してくるよ…」

ふらつく足で、勇斗は洞窟の外へ歩いていく。

仁人「私も行こう…」

勇斗「いや…お前はここにいて、皆のこと見ててやってくれ…」

仁人「いや…でも…」

勇斗「ごめん…。俺一人で…行けるから…」

仁人「……。わかった…。じゃあ…頼む…。気を付けて…」

そして、勇斗はそれ以上何も言わずに雨が降り続く森の中へ消えていった。

あれから、勇斗は皆に気を使ってからか、一人で行動することが多くなった。
列を作ってる時も、一人後ろで離れてついてくる。
誰が話しかけても、ほとんど首の動きだけで会話する感じだ。
そんな彼が誰よりも憔悴(しょうすい)し、出会ったころとは比べ物にならないほど痩せ細っていた。

柔太朗「勇斗のやつ…いつまであぁしてるつもりだ…」

瑞生「…一番…(つら)いだろうからね…。見てられないよ…」

仁人「何とかしてやりたいが…七つの大罪のことも、戦争のことも…問題は山積みだ…」

仁人はそう言ってボロボロの新聞を広げた。
あの記事が載っている。

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設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年10月28日 19時

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