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舜太「え…?!ど、どういうこと…?」
太智「別々にって何だよ?どう分かれるんだ?」
仁人のその言葉で、皆驚いた表情を浮かべていた。
仁人「南の国へ行くチームと、勇斗の捜索を続けるチームに分かれるんだ」
太智「はあ?!こんな時に南の国へ何しに行くんだよ?!あんな記事が出た後じゃ、南の国のやつらも俺たちに対していい印象持ってないだろ?!野盗の件もあるし、変な戦いに巻き込まれるだけだろ…!!」
仁人「…南の国の国王に、頭を下げに行く」
琉弥「え…?」
仁人「今朝の亡命者達の話、聞いていただろう?戦争が始まってしまうまで、もう時間がない…。七つの大罪のことを説明して、この国に攻め入るのをやめてもらう。南の国が争うことを止めてくれれば、この国の国王様も軍を解散して戦争が始まる前に止められる…。こうする以外この戦争を止める方法が思いつかない…」
柔太朗「……」
瑞生「…君がそう言うのなら、僕はそれに
仁人「ありがとう、瑞生。他の皆もそれでいいか…?」
皆それぞれの表情を
瑞生「それで、チーム分けは?」
仁人「まず、私は勇者代表として南の国へ行く。そして、瑞生。君には勇斗捜索のリーダーを頼みたい」
瑞生「…わかった。他でもない君の頼みだ。全力を尽くすよ」
瑞生は仁人の顔を水晶玉に写し出して微笑みかけた。
仁人「そして、きっと勇斗は今傷ついた体で衰弱してるだろう。だから琉弥、君も勇斗捜索チームだ。彼を見つけたらしっかり治療してやってほしい」
琉弥「おっけい…!任せといてよ!」
琉弥はガッツポーズを作って微笑んで見せた。
仁人「柔太朗。君は私たちの中だと勇斗に次いで強い。だから、何かあった時のために瑞生たちの護衛を頼む」
柔太朗「俺は勇斗よりも強いと自負してるがな。その役目、
柔太朗は自分の胸に手を当ててそう言った。
仁人「そして舜太。君も勇斗捜索チームだ。雨に打たれ、川の水で体が冷え切ってるだろう。勇斗や皆のことを温めてやってくれ」
舜太「うん…。俺、頑張るな!」
舜太も飛び切りの笑顔でそう答えてくれた。
太智「じゃあ俺は、仁人と一緒に―」
仁人「太智、君も勇斗捜索に参加してくれ」
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年10月28日 19時