M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part5 (ページ2)

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勇斗は、いつになくご機嫌な様子だった。
足取りもなんだかスキップを踏んでいるようだ。

仁人「栗きんとんと言えば…」

仁人は、舜太の村でのことを思い出した。
グラトニーに大食いさせられていた村人の肩代わりとして、勇斗に料金を全額払わせていたっけ。
そのお詫びに栗きんとんをご馳走する約束をしていたような…。

仁人(私の持ち合わせで足りるかな…)

仁人はこそっと自分の巾着を確認した。
　
勇斗「あの丘を下ったとこだ！」

そう言うと、勇斗はいつも以上の満面の笑みで嬉しそうに駆け出していった。
太智と柔太朗、舜太の三人もそれに続いて走り出した。

太智「ひゃっほー！栗きんとん栗きんとん！」

舜太「栗きんとん栗きんとん！っていうか、栗はわかるけど、きんとんって何？」

柔太朗「はははは！僕ちゃん、そんなことも知らないのか？栗きんとんのことに決まってるだろ？」

仁人「え？！いや、何の答えにもなってないだろっ！！」

舜太「そっかー！なるほど！」

仁人「はあ？！何？！一体、舜太は今の答えの何に納得したんだ？！」

柔太朗「ふっ、さすがは俺様…」

仁人「今の答えで何でそんなキメれるんだ？！怖い怖い！！全然格好良くないからな？！」

瑞生「筋斗雲(きんとうん)から作られたのが栗きんとん」

仁人「そこ！嘘を教えんでいい！！」

仁人は息を切らしてツッコミを入れていた。
なんだか、こんなにわいわいするのは久々な気がする。
しかし―。
　