第八章 ページ1
晴天の中、晴天の雑音勇者、太智は叫ぶ。
太智「あぁぁあああー！！腹減ったぁぁあああ！！！」
ここ数日、川で釣りをしても全く釣れず、狩りをしようにも動物も見かけない。
店で買おうにも村が見つからない。
勇者たちは空腹に耐えながら歩いていた。
舜太「言わんといてよ太智君…。こっちまで腹減るやん…」
太智「やーだ！やーだ！！やーだー！！！お腹すいたー！！！俺もうお腹と背中が引っ付いて離れないよー！！」
柔太朗「うるっさいなー！！その口、氷でふさぐぞ！」
太智「おほほ、やれるもんならやってみなさい、柔太朗王子」
柔太朗「きぃー！もぉーやだぁー！！ほんとぉに氷漬けにしてやるんだからね！」
瑞生「あーはいはい、そこまでそこまで。それにしても柔様、お腹すきすぎてキャラぶれしてるよ…」
柔太朗「俺は元々こういう人ですぅー！」
太智と柔太朗はお互いにあっかんべーをしながら、ぷいっとそっぽを向いた。
仁人「子供かっ！まったく…。まぁ、この空腹でイライラするのもわかるが…」
仁人はどうにかしようと考えを巡らせるが、空腹のせいで考えがまとまらない。
勇斗「まぁ、皆落ち着けよ。もうすぐで、うーんまい栗きんとん、たらふく食えるから！」
すると、先頭を歩いていた勇斗が振り向きざまにそう言った。
太智「え？！栗きんとん？！まじで？！どこどこ？！」
舜太「俺、甘いもんだーい好き！」
柔太朗「栗きんとんかー…。うまいだろうなー…へへ…」
三人は
勇斗「この近くに村があるんだ！そこで食えるぞ！」
瑞生「えらく嬉しそうだね。このあたりにも冒険で来たことがあるのかい？」
勇斗「うーん、まぁそんなとこかな！さぁ、もうちょっとで着くぜっ！」
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月7日 16時
