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今更、何人殺したって同じことだ。
すでに、何人も殺してしまったんだ。
例え記憶になくても、身に覚えがなくても、何も知らなくても、操られていただけだったとしても、自分の力で殺したのなら、それは自分が殺したも同義なのだから。
この罪は、一生消えない。
罰なら甘んじて受ける。
それだけの覚悟なら、ある。
だから、こいつだけは、自分のこの手で殺してやる。
勇者ではなく、化け物でもなく、能力を使わずに、"人間として"こいつを殺す。
勇斗「……」
野盗頭「あ…が…」
野盗頭の首を絞めつける手に、さらに力がこもる。
これで、やっと終わる。
俺の中の"人間が"終わるんだ。
これで、いいんだ…
「いいわけないだろ!!!」
その時だ。
勇斗の後ろで、大声が
「この、"大馬鹿野郎"!!!」
勇斗は、野盗頭の首を絞めている手を緩め、その声の方を振り返った。
そこにいたのは―
―
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年10月7日 16時