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瑞生「だ、太智…？！」
太智(もう…目も見えなくなってきた…。あーあ…もっと…皆と色んな事…したかったのにな…)
もっと…皆と…
瑞生はいっつも俺の事馬鹿にしてきて…
琉弥や舜太は俺の馬鹿に付き合ってくれて…
仁人は息まいてツッコんでくれて…
柔太朗とは些細な事で喧嘩して…
勇斗にはかっこいいとこ全部持っていかれて…
何だ…めちゃくちゃ幸せだったじゃんか…俺の人生…
皆のすすり泣く声が、太智の耳をくすぐる。
太智「何だよ…泣くな…よ…。最期くらい…笑って…て…くれ…よ…」
そう言うと、太智はニコッとほほ笑んだ。
仁人「最期なんて…最期なんて言うなよ太智！！！」
瑞生「そうだよ…！！なんで…！！何で君はそんなこと言うんだよ…！！」
舜太「太智君！！！待ってよ！いかんといて…！」
柔太朗「太智…！馬鹿野郎！しっかりしろ！！！」
太智(はは…最期まで、怒られちゃったな…。まぁ…俺らしいっちゃ…俺らしいか…)
太智はゆっくりと目を閉じ、その目からは一筋の涙が零れ落ちて、彼の頬を伝っていく。
そして、彼の鼓動は脈打つのをやめ、終わりを迎えたのだった。
口元には、幸せそうな笑みを浮かべたままで―
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月7日 16時
