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琉弥「シリマル…。今日は君にプレゼントがあるんだ…」
シリマル「プレゼント?!ナニ?!シリタイ!シリタイ!」
琉弥は、自分の背負い袋から小さい紫色の花を取り出した。
琉弥「これ…。この花…すっごく美味しいんだ…。だから…だから…」
シリマル「ウワア!ソレ、クレルノ?!シリマル、ウレシイ!」
琉弥「食べて…くれる…?」
シリマル「…コレ、タベタラ、リュウビ、ヨロコブ?」
琉弥「…」
琉弥は答えない。
一つ、また一つと涙が零れ落ちていくだけ。
シリマル「ソレ、タベタイ!ホシイ!ホシイ!」
琉弥「…」
琉弥は、何も言わずにその花をそっと差しだす。
シリマル「コレタベタラ、リュウビ、エガオニナッテネ!シリマル、リュウビノ、エガオミタイ!」
琉弥「うん…。うん…!わかったよ…!」
小さな花の上に、琉弥の涙が零れ落ちた。
シリマル「イタダキマス!」
シリマルは大きな口を開き、その花を一飲みに―。
寸前、琉弥はその花をひっこめた。
シリマル「リュウビ?ソレ、クレナイノ?」
琉弥「シリマル…!!」
琉弥は強くシリマルを抱きしめた。
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月23日 19時