検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:8,741 hit

ページ ページ15

瑞生が集落の方へ戻ると、すでに仁人達が待っていた。

太智「遅いよー。一体、何やってたのかなー?」

瑞生「何だよニヤニヤして、気持ち悪いな…」

太智「べっつにー?」

仁人「ところで、何か手掛かりは?」

瑞生「ごめん、何も見つからなかったよ。皆は?」

他の勇者達も、首を横に振るばかり。
神隠しの原因について、何も分からないようだった。

瑞生「あれ?そう言えば柔太朗は?」

辺りを見回してみても、柔太朗の姿は見えない。

太智「そう言えば、見てないな。道に迷ってるのか?」

瑞生「そんなまさか。もうちょっと待ってみよう」

しかし、それからいくら待ってみても柔太朗は戻ってこない。

仁人「おかしい…。いくら何でも遅すぎる…」

舜太「もしかして、なんかあったんかな?!」

琉弥「まさか…神隠し…?!」

琉弥が放ったその言葉で、皆息をのんで静まり返った。
日は落ちて、真っ暗な闇が村を包み込もうとしている。

仁人「ま、まずい…。舜太、松明を作ってくれ!柔太朗を探しに行こう!」

手ごろな枝に炎をともし、仁人達は柔太朗を探して再び村の探索を始めた。
人が住む集落を外れ、人気のない道も探すが、柔太朗は見つからない。

勇斗「やっぱり、あの古墳…。行ってみないか?」

しばらく探索を進めたところで、勇斗はそう言った。
もう探していないのはあそこぐらいだ。
あそこに、神隠しの謎が…。

瑞生「も、もうちょっと他を探してみないか?」

太智「瑞生…。何言ってんだよ…!」

瑞生「うるさいな…。あの古墳には入れないってあの子が言ってただろ?!」

太智「そんなこと言ってる場合か?!柔太朗がいなくなったんだぞ?!神楽ちゃんと柔太朗どっちが大事なんだよ!」

瑞生「…。ご、ごめん。そうだよね…。僕どうかしてたよ…」

太智「瑞生…」

仁人「…。とにかく急ごう!」

六人は、柔太朗を探すべく村はずれの古墳へと向かった。


 

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。