M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part3 (ページ50)

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瑞生の言っていた通り、自分が傷つくのが怖かっただけかもしれない。
皆のためとか言いながら、自分が傷つくのが嫌だから、逃げ出そうとしていただけかもしれない。

だけど、皆はずっとこうやって信じてついてきてくれていたんだ。
それなのに、そんな皆の気持を無視してた。
見ないふりをしてた。
独りよがりで勝手に傷つき、勝手に逃げようとしていたんだ。

仁人「こんな…私なんかで…本当にいいのか…」

瑞生「前にも言っただろ…。皆、君だからついてきた…。君じゃなきゃ…君がいなきゃ嫌だ！！君が必要なんだよ！！君はどうなんだ…。仁人はどう思ってるんだよ！！」

仁人「私だって…私だって！！本当は皆と一緒に居たいよ！！！ずっと一緒にバカやって笑っていだい！！！皆と離れだぐなんがない！！！一人でなんて戦いだぐない！！！あんなこと言ったけど…本当に…私でいいのなら…もう一度…もう一度！！私と一緒にいでほしい！！！」

仁人は叫んだ。
これ以上ないぐらいに、血と涙で顔をぐちゃぐちゃにし、大声で。

瑞生「やっと…本音を言ってくれたね…」

舜太「俺達、ずーっと一緒やで」

琉弥「もちろん、一緒にいよっ」

太智「一緒に居るのなんか、当たり前じゃん」

柔太朗「頼まれなくとも、一緒に居てやるさ」

勇斗「お前と一緒に居れて、俺は嬉しいぜ」

仁人「う、うぅう…ありがとう…皆…」

仁人はこの時、ようやく皆と本当の仲間になれた気がした。

瑞生「…おかえり、仁人」

瑞生は、うずくまって泣き止まない仁人に、優しい微笑みを向けた―。

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瑞生「…まぁ、まずはそのまま跪(ひざまず)いて、僕の靴を舐めてから三回回ってワンって吠えて、僕に頭を踏まれながら土下座して謝ってもらおうか？『瑞生様、勝手なことしてごめんなさい』って」

仁人「いや、ドSか！？」

追伸― 瑞生はまだ結構怒っていた。

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