M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part3 (ページ48)

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瑞生「何勝手に話をまとめてくれちゃってるのさ。僕達の気持ちは…思いは無視かい？」

仁人「…」

瑞生「正直僕はがっかりだ。君がこんなところで仲間を切り捨てるようなやつだったなんて」

仁人「ち、違う…そうじゃない…。言っただろ…。私一人でも、七つの大罪を倒せるんだ…。だから、もう皆の手を煩わせることもないんだよ…」

瑞生「何だよそれ…。僕たちは足手まといだってことかい？むかつくね…。君は僕にこんな思いをさせるために、わざわざ生き返らせたって言うのかい？」

仁人「そ、そうじゃない…！このまま私といても、きっと皆を危険にさらしてしまう…。私は…これ以上皆に迷惑をかけたくない…傷ついてほしくないだけ―」

瑞生「それは違うよ。傷つくのが嫌なのは"僕達"が、じゃない。"君自身"だ」

瑞生はそういうと、一歩前に出た。

瑞生「君は、僕達が傷つくのを見て、"自分の心が痛むのが嫌"なだけなんだ」

仁人「違う！！私は本当に―」

瑞生「違わない。そうやって僕達から逃げれば、傷つく僕達を見ることもないし、君の心が痛まなくて済むもんね…。本当に…本当に君は自分勝手な奴だ…！どこまでも、自分のことが可愛いだけのクソ野郎だ！！」

仁人「な、なんだと…？！」

瑞生「だってそうだろ？！人の気も知らないで、勝手に話を進めて…！それに、格好良く一人で倒せるなんて言ってるけど、そんな傷だらけで、血まみれで、ボロボロな姿を見せられて、あぁそうですかって僕達が納得するとでも思ってるのかい？！」

瑞生の声が徐々に大きくなっていく。

瑞生「そんなんで、安心しろって言うほうが無理に決まってるだろ？！それで僕達がどんな気持ちになるか考えてみろよ！！」

仁人「それを言うなら…瑞生だって…瑞生だってあの時！！頼んでもないのに勝手に私を助けて、勝手に…遠くへ行ってしまったじゃないか…！！あの時だって、私が一体どんな気持ちだったか！！！」

瑞生「そうだよ！僕は今、自分のことは棚に上げている！！でも！それでも君は僕を生き返らせてくれたじゃないか！！！それこそ僕だって頼んでもいないのにだ！！！」

瑞生は持っていた水晶玉を地面に投げつけた。