M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part3 (ページ45)

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仁人「だがな、エンビー！！私とお前の違いはなんだと思う！？私はそんな羨ましい気持ちを、妬(ねた)みや嫉(そね)みに変えたりはしない！！自分にないものを持ってる人間を、恨んだりなんかしない！！」

エンビー「ぐっ…」

仁人「それは個人の素晴らしい個性なんだ！！それが人間なんだよ！！私はそれを認めている！！お前にはなぜそれがわからない！！！」

エンビー「この…！わかったような口で、俺に説教してんじゃねえぞお！！！」

エンビーの拳が仁人を突き飛ばす。

エンビー「お前なんかに何がわかる？！それを言うなら、俺の妬みや嫉みだって個人の素晴らしい個性だろうがよ！！！お前の価値観押し付けてんじゃねえよボケ！！！」

エンビーは更に仁人を殴りつける。

仁人「それでお前の心は晴れるのかエンビー？！誰かを妬んで、一体何が生まれるんだ！！！」

エンビー「俺は七つの大罪だぞ？！どうせ誰も理解できやしない！！俺の心は俺だけのもの！！そんなこと、お前に言われる筋合いはない！！！」

仁人「七つの大罪だからなんだって言うんだ？！そうやって拗ねていても、何も変わらないんだぞ！！！お前はそれでいいのかよ！！！エンビー！！！」

エンビー「うるさい！うるさい！！うるさい！！！今更、何が変えれるっていうんだよ！！！勇者あああ！！！」

仁人も、エンビーも、お互いの拳を、言葉をぶつけ続ける。
決して分かり合うことはないままに、何度も、何度も…。
　