M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part3 (ページ41)

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エンビー「へっ、"グリード"。他になんかいい情報はねえのか」

シリマル「グリード、チガウ！イマハ、シリマル！」

エンビー「なんだぁ？七つの大罪の一つであるお前が、いっちょ前に変な名前つけてんじゃねえよ！羨ましい…」

仁人(シリマルが…七つの大罪の、グリードだと…？！…やはり"そうだった"のか…)

エンビー「まぁ、いいか…。そろそろ勇者どもを皆殺しに行くとするか…」

シリマル「リュウビハ、ダメ！」

エンビー「あ？なんだそれ？」

シリマル「リュウビ、トモダチ！」

エンビー「友達だと…？へっへ…お前にも友達がいるってのか？くそ、くそ！！なんて羨ましい奴なんだボケ！！いいぜ、まずはそいつからバラバラのぐちゃぐちゃにしてやるよ！！」

エンビーはそう言って納屋の裏手から出ようとした。
しかし、壁の陰から、黄色いローブを羽織った一人の青年が出てきた。

エンビー「！！！…お前は…へっへ…へっへっへ！！」

その青年の顔を見るや否や、エンビーは目を見開き、広角を不気味に上にあげた。

エンビー「お前はメインディッシュにって思ってたんだけどなぁ…。まさかそっちから来てくれるとは…」

仁人「エンビー…。お前をここから先、通しはしない…」

エンビー「名前を憶えててくれたのか？嬉しいね…。俺も忘れたことなかったぜ…ずっと、お前をどうやってぐちゃぐちゃにしてやろうかって考えてた」

エンビーはそう言って舌なめずりをした。
仁人は静かに聖剣に手をかける。

エンビー「おっと待てよ。ここじゃ、またお前の仲間が助けに来るかもしれない。そんな邪魔はいらない。俺はお前と差しでやり合いたいんだ」

仁人「そうだな。私もそう思ってたところだ」

エンビー「へっへっへ！！いいねえ…。なら、こっちに来な。そこでやろうぜ」

エンビーは親指で納屋の方を指差した。
仁人はそれに従い、エンビーの後について行く。
納屋の中は藁が大量に置かれており、ほとんど手入れがされていない。
エンビーは更に奥へ入っていくと、ある場所で立ち止まった。
藁が縛られることなく無造作に積まれている。
エンビーはその藁に手を突っ込むと、何かを引っ張った。
すると、藁が持ち上がり、地下へ続く入り口が現れた。
どうやら、藁の下に扉が隠れていたようで、外からは分かりづらくなっていたようだ。

エンビー「こっちだ。この中なら誰も来ない」

そう言って、エンビーは中へ入っていく。
それに続き、仁人も中に入り、扉を閉めた。

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