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仁人「どうしたんだ?なぜ急に皆正気に戻った?」
舜太「皆さん、操られてたんさ。覚えてない?」
「え?操られてた?誰に?」
柔太朗「あの城の姫とかいうやつだ!あいつは七つの大罪という悪党で―」
勇者たちは、群衆にことの説明を行った。
「そんなやつが俺たちを騙して、操ってたっていうのか?!」
「許さない、俺たちをもてあそびやがって!」
「奴を打ち取れ!」
「おー!!」
仁人「ま、待ってください皆さん!落ち着いて!」
「勇者か何か知らないけど、どけ!これは俺たちの楽園の問題だ!」
「そうよそうよ!」
群衆は、怒りのあまり仁人たち勇者など歯牙にもかけず、それぞれ武器を持ち出し城の方へ向かった。
―
「おい!ラスト!!出てこい!」
「つるし上げてやる!」
城の外は暴動を起こす群衆で覆いつくされ、扉までよじ登る人々であふれていた。
太智「な、なんでこんなことに…?!」
ラスト「どうやら本当にわらわの洗脳が解けたようじゃな…」
太智「と、とにかく…、逃げよう!」
そう言うと、太智はラストの手を取り走り出した。
ラスト「え?いや、ちょっ…!」
二人は城の階段を駆け上がる。
ラスト「ま、待て!あの数じゃ、逃げてもどうにも…」
太智「大丈夫!絶対俺が…守るからさ…!」
ラスト(え?!やば…マジかっこいい…)
ラスト「わ、わかった…ならばこの城の頂上にわらわの船が置いてある。それで逃げよう…二人で…」
太智「うん!俺の手、離さないでね!」
ラスト(む、胸が苦しい…毒のせいか…?いや…これは…)
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月9日 17時