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城内―。
太智「お待たせしましたー!」
太智が入って来るや否や、ラストは駆け寄って太智を迎え入れた。
ラスト「随分遅かったではないか?」
太智「すみません!その代わりすっごくおいしいの作ったんで!」
ラスト「ほう、それは楽しみじゃ。給仕係!準備せい!」
「わかりました」
そして、豪華な長テーブルと椅子が準備され、その上に太智の作ってきた料理が並べられた。
ラスト「では、いただくとしよう」
太智「め、召し上がれ…!」
ラストはナイフで料理を切り分けると、口へと運ぶ。
ラスト「?!」
太智「ど、どうですか…?」
ラスト「ちょ、超おいひー!わらわのほっぺ落ちちゃうー!まじやばー!」
ラストは至福の表情を浮かべ、両頬を抑えた。
太智(え?!か、可愛いー!!!)
ラスト(って?!わらわのキャラが崩壊?!いかんいかん!!お、お、お、落ち着くのじゃ…)
ラスト「おほん…。うん。相変わらず美味じゃな」
太智「そうですか、良かったー」
ラスト「えっと…。そういえばそなた、名は太智と言ったかな?」
太智「え、ええ!はい!太智って言います!」
ラスト「そ、その…名前で呼んでもよいか?」
太智「も、もちろん!」
ラスト「わらわのことも、ラストと呼んでよい。それから、敬語も使わなくてもよい」
太智「あぁ、そんないっぺんに…!で、でもわかった…ラスト…さん」
ラスト「お、おほん。うむ、美味じゃ美味じゃ」
ラスト(あぁ、なぜじゃろう…。太智に名を呼ばれただけで、胸が苦しくなる…。はぁ…)
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月9日 17時