ページ ページ11
その日の夜―。
ラスト「可愛いグリード、見るが良い。ここから見る景色は絶景じゃ」
ラストは、城の窓から外の景色を眺めていた。
星と、園内の明かりで、幻想的な景色が広がっている。
ラスト「やはり、この城を
「ラスト様、失礼します」
ラスト「なんじゃ?」
「どうしてもラスト様に会いたいと申す者が城に来ております」
ラスト「まぁ、よい。今は気分が良いのでな、通せ」
「わかりました」
そこに現れたのは、太智だった。
ラスト「またそなたか?!なんなんじゃ!一体!」
ラストは苛ついた表情で太智を見た。
太智「あの…失礼ってわかってるんです!でも、色々考えて!いてもたってもいられなくて…。どうしてもこれだけ言いたくって!」
ラスト「なんじゃ?!わらわに何が言いたい?!」
太智「あの…僕…、その…」
ラスト「ええい!うっとうしい!はっきり言ってみよ!!」
太智「僕!あなたのことが…す、す、すすすすすす…好き…!みたいです…!」
ラスト「へ…?」
ラストはその言葉に少しの間動きが止まった。
太智「ご、ごめんなさい!でも…、あの…、その…。そ、それから、これ、僕が作ったんで、もしよかったら、食べてくれませんか?昼間の…お詫びというか…。っていうか僕、気持ち悪いですよね?!こんなことして…」
太智の手には布が掛けられた籠が握られていた。
ラスト「で、出て行け」
太智「あ…ほんと、ごめんなさい…」
太智はそう言うと、籠を置いて出ていった。
ラスト「…」
―
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月9日 17時