ページ ページ22
勇斗「俺の…新しい力…。それは…酸素だけでなく…空気そのものを操る力だ…」
ラース「空気だと…？！」
勇斗「だからこうやって、圧縮させた空気の弾をお前にぶつけることだってできる…！」
空気の塊が、見えない打撃となってラースに次々にぶつかっていく。
新たに目覚めた勇斗の能力。
それは、地球上でもっともありふれた空気を自由に操る力。
台風を見てもわかる通り、高密度の空気の圧は、木や鉄などお構いなしに破壊する。
そして、そんな空気を圧縮させれば、それは鉄よりも固い壁となり、大砲より強い砲弾となる。
ラース「あぐあああ？！」
ラースは悲痛の叫びをあげると、小屋の外まで吹き飛ばされた。
ラース「おのれ…！！！」
ラースが地を蹴り、飛び上がろうとした瞬間、その足元は凍り付き、ラースの体を固定した。
ラース「こ、これは！！」
柔太朗「この怒りは…お前にぶつけさせてもらうぞ…七つの大罪！」
ラース「けっけっけ！そいつが生きてるって知って、戦意を取り戻しやがったか…。だがいいのか？！そいつはお前の父親を！母親を！仲間を殺しやがったんだぞ？！さあ、思い出せ！お前の怒りを！憎しみを！！」
柔太朗「無駄だ…。俺が"白銀の超クール勇者"だというのを忘れていた」
ラース「怒りが…消えた…？！」
柔太朗「俺の力は冷気を操る…。だから、頭を冷やしたのさ。お前の言葉など、もはや俺には何の意味もない」
ラース「何だと…？！」
柔太朗「元より、俺は勇斗に対する怒りなど持ち合わせてはいなかった…。確かに、家族や仲間を失った憤りは抱えていた。しかし、それは他人に対するものではなく、自分の弱さに対してだ…。そんな俺の心を、こんな風に
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：milkssss | 作成日時：2019年8月22日 18時
