M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part2 (ページ16)

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黄泉の霊峰の麓を少し進んだ山道にある、小さな打ち捨てられた小屋。
その中に、柔太朗は一人、佇んでいた。

ラース「けっけっけ。どうやら俺の目に狂いはなかったな」

その背後に、黒い煙が立ち込め、やがて七つの大罪の姿へと変わっていく。

柔太朗「お前は…、七つの大罪…！」

ラース「お前の怒り、ゾクゾクするぜ…」

柔太朗「俺に一体何をした！」

ラース「けっけっけ、そう怒るなよ。俺はただ背中を押してやっただけだ」

柔太朗「何だと…？！」

柔太朗がラースに詰め寄った瞬間。

勇斗「柔太朗…！」

小屋の扉を開けて、勇斗が入ってきた。

勇斗「こんなとこで何やってんだよ…。皆、心配してるぜ…？」

ラース「ほうら、来たぜ。お前の大事な奴らを殺した張本人が」

ラースは柔太朗の耳元でそうつぶやいた。

柔太朗「勇斗…」

憎いだろ？こいつが

我慢しなくていいんだぜ？

怒りのまま、憎しみをぶつけたっていいんだ

だってこいつは、お前の家族も仲間も全部殺しやがったんだ

お前が怒るのも無理ないぜ

柔太朗「憎い…」

そうだ

俺はこいつが憎い…

憎い

殺す

殺す

殺す！！

柔太朗「殺してやる…！」

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