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翌朝。
琉弥「仁人君!起きて!」
シリマル「オハヨウ!オハヨウ!」
琉弥とシリマルの大きな声で、仁人は目を覚ました。
そこは、柔太朗の部屋の前。
舜太「仁人君、なんでこんなとこで寝てるん?」
目の前には、舜太と琉弥、そしてシリマルがこちらを覗き込んでいる。
仁人「えっ…!?」
仁人は慌てて立ち上がった。
なぜ寝てしまった…?!
仁人は自分の足元に置かれていた、空になった湯飲みに目をやった。
琉弥「あれ?この湯飲み…なんか睡眠薬の匂いがする…。それに仁人君からも…。仁人君、これ飲んで寝ちゃったの?」
仁人「す、睡眠薬…?」
どうやら、柔太朗が昨晩差し出してきたこの湯飲みに入っていたお茶には、睡眠薬が混ぜられていたようだ。
琉弥「それより、柔君どうしたんだろ」
仁人「な、なに?!柔太朗がどうかしたのか?!」
琉弥「宿屋のどこ探してもいないんだよ」
舜太「うん…。まぁ、でもさっき勇斗君が探しに行ったから大丈夫やろ」
仁人(何だと…?!あの二人が今出会うとまずい…!くそ、馬鹿か私は…!)
仁人は急いで宿屋を飛び出した。
仁人(柔太朗…、早まるなよ!!)
琉弥「仁人君ー!朝ごはんはー?!」
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年8月22日 18時