M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part1 (ページ38)

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「ふふ、この都の人たち…僕のおかげで、みーんないい感じにやるきなくして、怠けちゃいましたー…」

「このまま何もせず、怠惰に過ごせば、この都は滅びたも同然」

「そうですねー…。まぁ僕は、ぜーんぜん、興味ありませんけどー…」

西の都の一際高い建物の屋上。
そこで、二人の人物が都を見下ろしている。
一人は、黒く足元まで隠れるほど長いローブに身を包んだ背の高い男。
もう一人は子供ほどの背丈で、自分の腕よりも長い、ダルダルの袖を持て余した黒い寝巻のようなものを着込んで、だるそうに建物の端っこで寝転んでいた。

「氷の国が機能停止している今、この都が滅べば、貿易機能は完全に麻痺し、他国にも影響が出るだろう。そうなれば物資を求め、人間は人間同士で争い、やがて滅んでいく」

「プライドさん、結構回りくどいことしますよねー…。もっとこう、ブワっとやっちゃえばいいのにー…」

プライドと呼ばれた背の高い男は、腕組みをしたまま都を見下ろしていた。

「それが君たちの狙いってわけか」

すると、二人の背後の扉が開き、もう一人現れた。
フードを目深にかぶり、表情はよく見えない。

プライド「誰だ…？」

「君たちを倒す者さ。七つの大罪さん？」

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