検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:12,660 hit

ページ ページ4

春の風が吹き抜ける中、淡い黄色のローブを羽織った仁人青年は、川沿いの道を歩いていた。
その腰には、かつて魔王を打ち倒した聖剣を携えている。

仁人「まさか再び、お前を使う日が来ようとは」

そう言って、仁人は聖剣を鞘から抜く。
魔王との決着の時、七色に輝いていた光はもう無く、ただの何も切れない鉄の刃が太陽の光を照らしていた。

仁人「それにしても、今日は何ていい天気だ!絶好の出発日和だ」

仁人の歩く川沿いの道には、桜の木がいくつも並んでおり、すでに満開だった。

仁人「うん。素晴らしい木だ!いずれ私のコレクションに…。ふふ…」

「お前か?勇者って言うのは」

仁人「…!」

その時、仁人の体に異様な緊張感が走った。
魔王と対峙した時とはまた違う、しかし危険な緊張感だ。

仁人「何者だ…」

「俺は七つの大罪の一つ、エンビー<嫉妬>だ。別に覚えなくてもいい。どうせ皆俺のことなんかすぐ忘れるんだから…」

仁人「お前が…、七つの大罪…!」

仁人は、神の言っていた言葉を思い出した。

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:milkssss | 作成日時:2019年8月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。