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勇斗「くそ！このデブ！！舜太を吐き出せ！！」
仁人「舜太！！くそお！！」
外では、仁人と勇斗がグラトニーの巨大な体に掴みかかっていた。
グラトニー「邪魔だどー」
しかし、グラトニーの腕の一振りが二人を吹き飛ばす。
仁人「ぐはぁあ！！くそ…私の腕の一本や二本くれてやる！！だからお願いだ！！舜太を…返してくれ…！！」
今の攻撃で、勇斗に応急処置してもらった仁人の左腕は、再び血まみれでぶらりと垂れ下がっていた。
グラトニー「もうだめだどー。今頃溶けてしまってるどー！」
勇斗「こいつ！！ぶっ飛ばしてやる！！！」
グラトニー「うぶううっ？！」
勇斗が再びグラトニーに掴みかかろうとした、その時だった。
グラトニーは急に口を押えて、苦しそうな表情を浮かべる。
仁人「な、なんだ？どうしたんだ？！」
グラトニーの巨体が、まるで風船のように急激に膨らんでいく。
グラトニー「な、なんだどー？！ぐ、ぐるじいどー！？」
勇斗「ま、まずい！このままじゃ破裂するぞ！」
勇斗は、動けなくなった仁人を庇う様に覆いかぶさった。
次の瞬間、轟音とともにグラトニーの体は、まるで"ガスに炎が引火したかのように"大爆発を起こし、破片が辺りに散らばった。
そして、その破片は黒い煙となって風に吹かれて消えていった。
勇斗「な、何が起こったんだ…？」
爆炎の中に、一人の人影が見える。
勇斗「舜太！！？」
舜太は全身に傷を負い、地面には血だまりができている。
そして、すこしだけニコっとほほ笑むと、その場に力なく崩れ落ちた。
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年8月5日 16時
