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店主「いややな〜、なんの言いがかりやそれ。冗談やめてや」
舜太「そうやで！この店主のおっちゃんは、俺が生まれるずっと前からこの店で商売してんねん。そんな最近復活した奴らの訳ない！」
店主「そういうこっちゃ。仕事の邪魔やから、もう出て行ってくれるか」
そう言うと店主は厨房で料理を始めた。
仁人「そうですか…。なら最後に一つだけ、私の質問に答えてください」
店主「何や？」
店主は
仁人「店主さん。あなたは何故―」
「利き手とは逆の手で包丁を使っているのですか？」
店主「！！」
勇斗「ん？どういうことだよ、それ」
仁人「今店主さんが右手に握っている包丁、それは"左利き用"だ」
舜太「え…？」
仁人「昨日私たちがこの店に立ち寄った時、あなたは舜太に"最近この包丁が切れ難くなったから、新しいのを買ってきてくれ"と言ってましたよね？」
店主「…」
仁人「当然だ。左利き用の包丁を右手で使えば、切れ難いに決まっている」
勇斗「でも、なんでそんなことわかるんだよ」
仁人「かくいう私も"左利き"でな。残念ながらこの腕では食事をすることも、この聖剣を振るうこともままならないんだ。そして、その包丁の刃の向きが、"通常の包丁とは逆"になっていることは、あの時見ただけですぐに分かった。長い間この店で料理をしていたはずのあなたが、私でもわかるような、そんな初歩的な間違いをするはずがない！」
舜太「そ、そんな…。そう言えば…おっちゃん、左利きやったやんな…」
仁人「さぁ、答えてください。なぜ左利きのはずのあなたが、私のように腕を怪我しているわけでもないのに、右手でその包丁を使っているのか！！」
舜太「おっちゃん…？なんか言うてよ…！」
店主「ふふ…まさかこんなことでバレるなんて」
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年8月5日 16時
