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転生してから1日目・上 ページ2

「お嬢様、言い忘れていましたが…今日は天の使いの者がくる日ですよ!たしかお嬢様の1つ上の、天の使いをまとめている一族の者ですよ!早く準備しなくては………」

はっ⁈まって、え⁈急すぎ〜!と言うか…わざわざその人の話をするってことは…いや、気のせいだよね。まさかそんなことないよね。だってこの閻魔 魔衣亡には婚約者がいるんでしょ?ならそんなわけ………

「パタパタパタパタ…」

「きゃっ!この音がするってことは………!お嬢様、もうすぐいらっしゃいます!早くこちらの服を…っ!」

さすがお嬢様ってだけある服なんだけど…まって、やっぱり地獄だね。なにこの色っ。黒に赤に、紫?

「えっ…⁈」

「パーティなどのための正装ですよ!ほら早く着ましょう!」

こ、これがっ⁈嗚呼。もうこれはマジで「地獄」だわ。とりあえず着るけど。

「新しくこの前買ったものの、結局そのまま病気になって着ることなかったこの服…すっごく似合いますっ!」

「あ…ありがとう。」

「パタパタパタパタパタパタパタパタパッ………」

「いらっしゃったわ!さぁ、お出迎えいたしましょう!」

お、お出迎えっ⁈な、なんて言えばいいのかな…

「お越しいただきありがとうございます!!では、こちらへ。あ、天照(てんしょう) 翔様はこちらで魔衣亡お嬢様とお話ししたりしていてくださいっ」

え、えっ?!か、関係性も何も知らないのにっ?ど、どうしよう…しっかもちょーっイケメンだしっ⁈

「久しぶりだね!前回会ったの、かれこれ4週間前だしね。二週間前も来てたけれど…まゐちゃんは病気で会えなかったよね。大丈夫?」

え、そうなんだ。とりあえず相槌を…

「う、うん。大丈夫だよ。久しぶり。」

「どうしたの?なんかいつもと違って変だけど…?」

え、隠そうか………伝えようか………どうしよう…………………きめたっ!

「じ、じつはね…わたし、き、記憶喪失なの!」

「えっ?!」

「多分、病気で一度死んだんだけど、奇跡的に生き返って、でも、その代わり………記憶がなくなっちゃって…」

これであってるのかな?

「そっか………じゃあ僕のこととかも忘れてるよね…?」

「うん…ごめんね。」

「謝らなくて大丈夫。これから僕ともっと楽しいことをして、その思い出でいっぱいにしていけばいいでしょ?だから、今日はお互いのことたっくさん話し合おうよ。」

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作者名:みかね☆慶龍寺明香音 | 作成日時:2021年9月7日 18時

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