５日。 ページ5
困った顔で先生は笑う。
そんな顔が見たいんじゃないのに。
「行こうと言ったのは先生です。行けないのなら…期待させないでください」
未成年という立場の純粋さを利用して。
全部計算して。
ワガママだってこと分かってても、あたしのためだってこと分かってても、あたしが楽しくなきゃそれはあたしのためじゃない。
エゴなんだよ先生。
自分たちはこれだけやりましたっていう証拠。
先生とだから行きたい。
笑顔が見たいから行きたいの。
『…分かった。明日はお出掛けね』
観念したように漏らした一言を、しっかり耳に焼きつけた。
『明日一日は、僕とデート。いい？』
「…はい」
デート、だって。
そんなこと言ってもオシャレもメイクもできないけど。
ちゃんと守ってくれたことと、それ以上の言葉をくれた先生に
あたしはここにきて初めて、生きてるのはいいなと感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
�豢� - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなり夜遅くにすみません...。 物語読みました。 物語完結しましたがその後の2人が気になります。 (2018年1月22日 1時) (
レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - みゅうさん» TAXIに続きコメントありがとうございます！周りの方のものと違うジャンルで不安ですが、頑張ります。 (2017年9月4日 21時) (レス) id: fd3d27ebdd (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - カジャさん、TAXI最高でした!!! まっけんの作品、うれしいです:) 頑張ってください！ (2017年9月4日 20時) (レス) id: 2b30f3f247 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カジャ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2017年9月3日 21時
