二十八輪 ページ29
そして、数十分後。
全ての決着が、やっと着いた。
ね「大熱戦でしたね！
真夏の暑さを底上げする様な熱戦の末、
総合優勝クラスが決まりました！
では、各学年及びクラスの代表の方は、
表彰台の近くにお集まり下さい！」
テラゾーさんにうばまろ君、そして一年生の子が表彰台に集まる。
そしてそれぞれ、書かれている順位の台に上がった。
ね「それでは、順位の発表です！
第三位、一年B組！
後半の追い上げに心揺さぶられた方も多いでしょう！
第二位、二年C組！
引き離されては追い付くと言うデッドヒートを演じた彼らに涙を禁じ得ません！
そして、第一位は…！」
やはり勿体ぶるねねし先輩。
何なら口でドラムロール言っとる。
ね「ダンッ！三年A組！」
首に掛けられた手作り感満載の金メダルを
我々に見せ付ける様に掲げるテラゾーさん。
そんな彼らに、私らは大きな拍手を送った。
ね「純粋なスピード勝負を見事な連携で制しました！
では優勝した三年A組から、
代表のテラゾー君にインタビューです！
現場のKADA君！」
か「はい、こちらKADAです。
テラゾーさん、優勝おめでとうございます。
今の気持ちを一言どうぞ。」
テ「もう嬉しいとしか言いようがありません！
クラス皆で掴み取った勝利の余韻に、もう少し浸らせて頂きます！」
ね「思う存分浸っちゃって下さい！
さっきまでプールにいっぱい浸ったんだから！」
ねねし先輩の絶妙の返しに会場が沸く。
稲「本当誰うま。」
小声で稲野ちゃんが呟く様に言う。
その表情は、どこかにこやかや。
ね「ではこの辺で、二日に渡る水泳大会を終了させて頂きます。
皆さんお疲れ様でした！
会場にいらっしゃる皆さんは、速やかに各自の教室にお戻り下さい。
プールサイドにいる皆さんは、先生の指示に従って行動する様お願いします。
放送は、私ことノンケのねねしと！」
か「KADAでお送り致しました。
それでは皆さん、また次の行事でお会いしましょう！さようなら！」
二日間ながらボリュームが半端なかった水泳大会が、
鳴り止まない拍手の中で幕を閉じた。
放課後。
他には誰もいなくなり、教室にいるのは私ら三人だけ。
私も稲野ちゃんもそれぞれの活動があるが、
リナを一人にする訳にもいかんので一緒に待っている。
やがて、先生が来た。
その手にはファイルを持っている。
ブ「お待たせしました。鈴原さん、入部届を持ってきました。
今日から一週間後までに、必要事項を書いて
私に提出して下さいね。」
彼女は大きな声で返事した。
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螢羅(K-Ra)(プロフ) - 緑月翡翠さん» いつもありがとうございます！フランス語を取り入れるのは初めてだったのですが、書いていたら楽しくて楽しくて…！毎日更新、出来れば良いんですけどねえ…。貴重なご意見ありがとうございます！ (2017年4月20日 7時) (
レス) id: 575549c323 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 完結おめでとうございます！フランスや花言葉は私も大好きで、とても良かったです…！読者としては毎日更新が嬉しいのですが、ご多忙なようなので時間があれば、という形がいいと思います。次作も楽しみにしています！長文失礼しましたm(__)m (2017年4月20日 6時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
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