[う.ば.ま.ろ]せめて、ただ愛させてよ。[学パロ/実.況.者]

二十四…。 ページ25

そして迎えたお昼の時間。
まさか昼飯だけじゃなくて、ドリンクも買わされる事になるなんて。
頼むから余計なもんは買わすなよ？
ただでさえ今月やべえんだから。
か「わーい！まろのごちそうじゃー！」
は「うばまろさん、御馳走様です。」
と「ゴチになりまーす！」
愛「やっぱ弱えな、お前！」
う「お前だけ、自分で買えよ？」
愛「えー！？何だよケチー！」
お前は勝負が着いても煽る事しかして来ねえじゃねえか！

余計な出費を惜しむ間もなく、昼の時間は過ぎていく。
食堂からクラスに戻る時に、ある人影を見付ける。
それはゆかりさんと、風紀委員のあの子の姿だった。
俺が思わず立ち止まると、他のメンツも同じ様に立ち止まる。
と「おー！タイプの違う美少女二人！
これは絵になるなー！」
俺の目線を追っていったのだろう。
彼女達を見て、とりっぴぃが最初に声を上げた。
は「あ、あの…。あんまりジロジロ見ない方が良いと思います…。」
か「DT発動すんなって！」
は「し、してないですよ！
ただ、お二人にとっても失礼じゃないかと思ったんで…。」
確かにはたさこ君の言い分には一理ある。
でも俺は、彼女達が何を話しているのか気になった。
とは言え、急に二人の中に入っていくというのも無粋だし。
そう考えていると、彼女達の方から声を掛けてきた。
…ある意味、助かった。
『うばまろ君！助けてくれよ！
この子、胸のボタンを開けてるだけで注意して来るんだ！』
う「それは注意しますよ！」
目に毒ですよ、本当にもう。
『とにかく、うばまろ君からも説得してくれ！』
「うばまろさん、分かっていますよね？」
う「うええ…。」
この場合、俺はどっちの味方をすれば良いんだよ！？

『胸開けてねえと、動く時に辛くて仕方ねえんだよ。
ちょっとでも緩めておかねえと、
締め付けられるみてえに感じるんだよ。』
「お気持ちはお察しします。ですが、
この様な公の場で、ご自身の胸を晒す様な
行為をされているのは事実です。
即刻、改善を求めます。」
相変わらず、突き刺す様な口調で
先輩相手に言葉を叩き付ける彼女。
う「…あの、ちょっと良い？」
「何ですか。」
う「その、あんまり規律にばっかり縛られてると
君も苦しくなっちゃうと思うよ？」
「…何が言いたいのですか。」
彼女の氷の様な視線が、俺に向けられる。
う「確かに君の仕事ぶりは立派だし、正論も言ってる。
でもね、それだけじゃダメなんだよ？」
もう、見てられない。
俺は俺の言葉で、介入させて貰うよ。

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