[う.ば.ま.ろ]せめて、ただ愛させてよ。[学パロ/実.況.者]

二十三…。 ページ24

『で、どうだった？』
その約二時間後、二回目の休み時間。
俺とゆかりさんは、小テストの出来を報告し合っていた。
う「今の所はまずまずですね。
ゆかりさんは？」
事前に話を聞いていた以上、彼女の結果が
多少なりとも気になっていた。
『あたしも、まずまずかなあ。』
う「英語ってもうやったんですか？」
『まだだよ。
あたしの所は四時間目にあるんだ。』
う「じゃあ、また後で報告ですね。」
『ホントだよ。こちとら早く決着付けてえのに。』
う「あはは。」
勝負事に例えるゆかりさんが、お茶目に思えて
何だか笑えてくる。
とは言え、俺も早く結果が知りたかった。
まあ、結果が出るまでに時間は掛かるのは仕方無いんだけど。

報告を終えて自分のクラスに戻ると、
俺ととりっぴぃの席の周りに
いつものメンツが集まっていた。
かわぞえさんはまだ来てないけど。
彼のクラスは、この時間は移動教室だったかな。
と「じゃあ、朝の続きやるよ！」
まだやるのか。
あれで決着付いたんじゃなかったのかよ。
は「朝はお昼ご飯を賭けましたし、
次は何を賭けますか？」
う「また何か賭けるの？流石にマンネリ化してね？」
愛「おお？罰ゲームが怖えのか？」
そういう事じゃねえよ。
つーかテスト勉強どうした。
は「次のゲームは決まってるんですか？」
と「うん！次は、神経衰弱！」
う「また、時間の掛かるやつ持ってきたな。」
と「やるからには白熱した方が良いじゃん！」
とりっぴぃの言い分に否定はしねえけど。
愛「この時間だけでちゃんと終わんのか？」
と「使うカードの枚数を減らすから、
結構すぐにカタが付くと思うよ！」
は「どうやって減らすんですか？
ハートとスペードの二つだけとか？」
チッチッチッとでも言いそうな仕草の後、話を続ける。
と「それだと何か味気無いでしょ？
だからさ、使うカードのマークは
ハート、ダイヤ、スペードの三つにすんの！
でもそれやったら絶対余りは出てくるから、
揃える数字のカードは三枚で一ペアって事にしようよ！」
今度はちゃんとオリジナルのルールの様だ。
前述の漫画に出てきそうではあるけどね。
は「成る程。普通のルールは二枚で一ペアですもんね。」
と「そうそう！」
はたさこ君の納得した様な話しぶりに、
とりっぴぃが嬉しそうに答える。
クラブを除いた三種類のマークが描かれたカードを、
とりっぴぃが無造作に混ぜて自分の机に置いていく。
途中から俺も手伝ったので、準備は早くに整った。
さあ、次は勝たせて貰おうじゃん！

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