【第七回配信】 ページ8
ぽ「おはよう。」
『お、おはよう…。』
ぽ「今日はしんどくない？」
『うん。』
ぽ「そっか、良かった。」
poez君が、早々に私の所に来て挨拶をしに来た。
同時に安否の確認も。
貴方はどうして、そこまで気遣ってくれるの？
ぽ「今日もお昼、一緒に食べようね。」
『…うん。』
ぽ「…ぼく、迷惑、かな？」
『何でそう思うの？』
ぽ「綾瀬川さん、浮かない顔してる。」
『…そんな事、無い…。』
ぽ「そう…。」
見抜かれない様にするのが必死なだけだ。
別に、貴方が嫌な訳じゃない。
特に貴方は、勘が鋭いから…。
空気を変える為、こんな事を話してみる。
『あの、poez君。』
ぽ「何？」
『その…、私もテラゾーさんみたいに、
貴方の事をぽず君って呼んでも良いかな…？』
ぽ「…うん、良いよ。
じゃあぼくは、君の事は何て呼んだら良い？」
『…好きに、呼んでくれて良いよ。
ドブネズミとか、白豚とか…。』
ぽ「それはあだ名じゃ無いからね！
…じゃあ、亞莉架ちゃんって呼んで良い？」
『……うん。』
ぽ「あ、顔赤くなった。」
だって、今まで男の子に
下の名前で呼ばれた事なんか無かったんだもん。
ぽ「ふふ。じゃあ、これからも宜しくね、
亞莉架ちゃん。」
『うん…。宜しく、ぽず君。』
ぽ「何か、くすぐったいなあ。」
『…私も、くすぐったい。』
二人で静かに笑い合う。
成る程、これが友達か。
一時間目が終わり、二時間目の移動教室の準備をする。
必要な物は、ちゃんと鞄に入れてきた筈だ。
ぽ「じゃあ、行こっか。」
『うん。あ…。』
ぽ「どうしたの？」
『ノート、持ってくるの忘れた…。』
ぽ「あら。ちょっと待ってて。」
彼は自分のロッカーに向かったかと思うと、
そこからノートの様な物を持ってこちらに来た。
ぽ「良かった。予備で置いてて。」
『え…？』
ぽ「これ使ってよ。まだ開けてないルーズリーフ。
何枚使うか分かんないから、一応このまま渡しておくね。」
『…良いの？』
ぽ「うん、良いの。」
『ありがとう…。』
確かにそれは、開けられた形跡がどこにもない。
こんなまっさらな新品を、私なんかが使って良いものか。
私は教科書や筆記用具と一緒に、
ルーズリーフを両腕に抱き抱える様にして持つ。
そしてそのまま、二人で教室を出た。
その後も話が止まらず、道中ずっと話していた。
…どちらかというと、ぽず君が気を遣って
話してくれてたと言った方が良いのだろうけど。
私からも何か話そうとすると、
授業を受ける教室に着いてしまった。
…もう。
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螢羅(K-Ra)(プロフ) - 智乃さん» ありがとうございます！続く限りは毎日更新を続けて行きたいと思ってます。時間は不定期ですがｗ2ですね！了解しました！ (2016年11月10日 7時) (
レス) id: 575549c323 (このIDを非表示/違反報告)
智乃(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつもこのシリーズを楽しんで読んでいます。今回は可愛らしくてとても和みました。次回作は2を希望しています。毎日、投稿していてすごいと思います。体調に気をつけてください!次回も楽しみにしております。 (2016年11月9日 22時) (レス) id: ee899cd7e2 (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - 緑月翡翠さん» ありがとうございます！私自身、かなり楽しんで書かせて頂きました。3ですね！了解です！ (2016年11月9日 17時) (レス) id: 575549c323 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 完結おめでとうございます！今回は読んでいてとても可愛かったし楽しかったですw次回作は3がいいです。本当にお疲れ様でした！次回作の投稿、心待ちにしております！ (2016年11月9日 16時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
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