【第三回配信】 ページ4
や「あ、二人とも！どこ行ってたの？」
『あ、あの、えっと…。』
教室に戻る途中、やんわり先生に話し掛けられた。
私が答えに窮していると、
poez君が助けてくれた。
ぽ「綾瀬川さんが朝礼の時に倒れちゃったんや。
ね、綾瀬川さん。」
『…うん。』
や「そっか。もう大丈夫なの？」
『はい。』
や「それは良かった。じゃあ、
早く戻らないとね。
ぽず、また気分が悪くなるといけないから、
時たま綾瀬川さんの様子を見といてあげてね。」
ぽ「はーい。」
や「じゃあ急いで！あ、でも廊下は走っちゃ駄目だよ！」
ぽ「分かってるよ。小学生じゃあるまいし。」
先生と別れ、私達は自分のクラスに戻った。
何とかチャイムが鳴る前に席に着き、
二時間目の授業の用意をする。
少し待っていると、担当のセピア先生が入ってきた。
先生は教壇に躓き、大きな音を立てて転けかけた。
途端にクラス中が笑いに包まれる。
セ「はい！いつまでも笑わない！
授業やるよ！」
ぱんぱんという手拍子と共に、皆にそう注意する先生。
やっと静かになった所で、授業が始まった。
セ「…じゃあpoez君。今習った文法を使って、
ここの日本語文を英語に直してくれる？」
ぽ「はい。
＜You will be there waiting for me, we’ll be free In heaven.
Just you is all I want to think of, So in Love In heaven.＞」
セ「Great！」
急に当てられたのにもかかわらず、
配られたプリントに書かれている日本語文を
すらすらと訳してみせるpoez君。
何だかちょっと格好いい。
授業が終わり、休み時間。
私は教科書をしまい、窓側に移動する。
外の景色は好きだ。
窓を開け、外を見る。
風が顔に当たって気持ちいい。
稲「なあ。」
後ろから、誰かに声を掛けられた。
振り向くと、眼鏡を掛けた男子が
端整な顔立ちを怪訝に歪ませてこちらを見ていた。
『何…？』
稲「そこの窓、使ってよ。
ここでされたら風が吹いてきて作業出来ねえの。」
『ご、ごめんなさい。』
稲野君、だっけな。
彼はいつもツンと澄ましてるから近付き辛い。
私が言えた事では無いけど。
私だって友達いないし。
いるとすれば、国語のブンブン先生位。
私は窓を閉めると急いでその場を離れ、自分の席に戻った。
そこには、朝に出会った彼の姿が。
ぽ「あ、戻ってきた。ねえねえ、
今日のお昼、一緒に食べない？
ぼくの友達を紹介してあげる。」
望んでも無い事をしないで欲しい。でも、
『…うん、良いよ。』
彼のあの笑顔で誘われたら、断れなくなる。
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螢羅(K-Ra)(プロフ) - 智乃さん» ありがとうございます！続く限りは毎日更新を続けて行きたいと思ってます。時間は不定期ですがｗ2ですね！了解しました！ (2016年11月10日 7時) (
レス) id: 575549c323 (このIDを非表示/違反報告)
智乃(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつもこのシリーズを楽しんで読んでいます。今回は可愛らしくてとても和みました。次回作は2を希望しています。毎日、投稿していてすごいと思います。体調に気をつけてください!次回も楽しみにしております。 (2016年11月9日 22時) (レス) id: ee899cd7e2 (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - 緑月翡翠さん» ありがとうございます！私自身、かなり楽しんで書かせて頂きました。3ですね！了解です！ (2016年11月9日 17時) (レス) id: 575549c323 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 完結おめでとうございます！今回は読んでいてとても可愛かったし楽しかったですw次回作は3がいいです。本当にお疲れ様でした！次回作の投稿、心待ちにしております！ (2016年11月9日 16時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
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