[p.o.e.z]純情ロリヰタ[学パロ/実.況.者] (ページ25)

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【第二十四回配信】ページ25

ぽ「ダメ、かな？」
『…えっと…。』
私が返事を躊躇っているのには、二つ理由がある。
一つは、異性を家に上げた事が無いから。
私は今までで一度も、彼氏など出来た事が無かった。
いや彼氏はおろか、男友達すらもいなかった。
それもあって、どう対処をすれば良いのか分からないのだ。
そしてもう一つは、配信活動がバレてしまうかもしれないから。
機材やロリータ服等、バレる要素は大いに含まれている。
私は家に帰るとすぐ配信出来る様に、
ロリータはクローゼットの一番手前付近に、
配信機材は片付けずにそのまま放置している。
急いで片付けようにも、機材の箱をどこにやったか覚えてない。
『…部屋、散らかってるよ…？』
ぽ「別に気にしないよ。」
あうぅ、どうしよう…。
そうこうしている内に、家に着いてしまった。
…仕方無い。
『…うん、私は良いよ。
でも、パパとママがなんて言うか…。』
ぽ「＜彼氏を連れてきた。＞じゃダメ？」
『うーん…。』
家の前で考えていても仕方無い。
私はぽず君を、自分の家に入れる事にした。

「おかえり。あら、この子は？」
『あ、あの…、えっと…。』
ぽ「はじめまして。亞莉架ちゃんの彼氏のpoezです。」
『ぽず君…！』
思わず顔を赤くして、彼を見てしまったではないか。
『その、今日泊めても良いかな…？』
「そうねぇ。ママは大歓迎だけど、パパがねぇ…。」
やっぱりそこ、だよね…。
「まぁ、パパにはちゃんと説明しといてあげるわ。
今日はもう遅いから、泊まっていきなさい。
亞莉架！お客様用の布団を用意してきて！」
『ど、どこで寝させるの…？』
「貴女の彼氏なんだから、貴女の部屋に決まってるでしょ？」
そうだよね…。
私は彼用の布団を取りに、リビングの押し入れに向かう。
取り出した物を、私の部屋に持っていく。
そのついでに、機材を片付けた。
簡単に、でも一見分かり辛い様に。
マイク、ヘッドセット、イヤホンにヘッドホン。
全てお小遣いを貯めて買った物だ。
どれも、私の活動には欠かせない代物。
受け取るのには苦労したな…。
活動の事は、父親にも母親にも言っていない。
言ってどうにかなるなら、始める時にでも言っている。

布団を私の物の隣に置き、部屋を出る。
晩ご飯の支度が既に終わっていた。
彼はご飯が並べられた机の前に座っている。
演劇の練習はその後だろう。
…今日は、配信出来ないな。
次の時に、リスナーさん達に謝らないと。
でも、なんて言おう？
色々考えている内に、食事が始まった。