【第十二回配信】 ページ13
ガチャリ。
ドアが開く音を後ろから聞き、思わず振り向く。
すると、やんわり先生と小さな女の子が入ってきた。
や「あ、ぽずに綾瀬川さん！来てたんやね。」
成る程。ぽず君の言ってた先生って、
やんわり先生の事だったんだ。
テ「どこに行ってたかと思ったら、
るかちゃんを迎えに行ってたんですね。」
や「うん。幼稚園の先生の許可を取って、
特別に連れて来てあげたの。ね、るかちゃん。」
「うん！」
るかちゃん、と呼ばれた女の子は、
やんわり先生ににこりと笑って答えた。
そのるかちゃんは、ワンピースのチョッパーの
着ぐるみパジャマを着ていた。
こういう年頃の子にこそ、ロリータが似合うよね。
「おねえさん、だあれ？」
途端、るかちゃんが私にそう尋ねてきた。
突然の質問にあたふたしていると、ぽず君が助けてくれた。
ぽ「るかちゃん。
この女の子は亞莉架ちゃんって言うんだよ。」
『…亞莉架です。宜しく。』
「ぽずくんのおともだち？」
ぽ「うん。ぼくのお友達だよ。」
「おともだち！亞莉架ちゃんよろしくー！」
るかちゃんは私の周りで、ぴょんぴょんと飛び跳ねた。
何はともあれ先生が来たので、
ぽず君と一緒に例の言葉を言う。
ぽ「先生、トリックオアトリート！」
『おやつくれなきゃ悪戯しますよ…。』
「亞莉架ちゃんこわーい。」
怖がらせたつもりは無いんだけどな…。
一応、これが素だから。
ぽ「怖くないよ。亞莉架ちゃんは優しい子だからね。」
即座にぽず君がフォローを入れてくれる。
何だか申し訳無い。
ぽ「で、お菓子無いの？
無いなら無いで良いんだけど。」
心なしか、ぽず君の言い方も怖くなっている気が…。
や「お菓子ならちゃんとあるよ。
残念、悪戯出来なかったね。」
悪意の無い(様に見える)笑顔でそう言う先生に対し、
私の隣でむう、と唸る彼。
その表情は、悪戯を飼い主に咎められた猫の様で。
私は二人分のお菓子を受け取り、一つを彼に渡した。
『はい、お菓子。』
ぽ「…ありがと。」
バツの悪そうな表情から一転、ふわりとした
柔らかい笑顔に変わった。
ぽ「じゃあ、ぼくらはここで。」
『…まだいなくて良いの？』
ぽ「？うん。お菓子貰ったし。
じゃあ行こっか。」
『うん。ありがとうございました。』
や「また遊びに来てよ。ぽず君の友達なら大歓迎だよ。」
『はい。失礼します…。』
私達は生徒会室を出てドアを閉めた。
ぽ「お菓子、結構貰ったね。」
『うん…。どこで開ける？』
歩きながら話し合い、その結果
食堂に向かう事になった。
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螢羅(K-Ra)(プロフ) - 智乃さん» ありがとうございます！続く限りは毎日更新を続けて行きたいと思ってます。時間は不定期ですがｗ2ですね！了解しました！ (2016年11月10日 7時) (
レス) id: 575549c323 (このIDを非表示/違反報告)
智乃(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつもこのシリーズを楽しんで読んでいます。今回は可愛らしくてとても和みました。次回作は2を希望しています。毎日、投稿していてすごいと思います。体調に気をつけてください!次回も楽しみにしております。 (2016年11月9日 22時) (レス) id: ee899cd7e2 (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - 緑月翡翠さん» ありがとうございます！私自身、かなり楽しんで書かせて頂きました。3ですね！了解です！ (2016年11月9日 17時) (レス) id: 575549c323 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 完結おめでとうございます！今回は読んでいてとても可愛かったし楽しかったですw次回作は3がいいです。本当にお疲れ様でした！次回作の投稿、心待ちにしております！ (2016年11月9日 16時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
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