[か.わ.ぞ.え]貴方の姫になりたいの！[学パロ/実.況.者]

第６ゲーム ページ7

「あれぇ？あんたも同じパートだったんだぁ？
端っこだから男子のパートかと思ったぁ。」
『あら、でも全体で言えばちょうど中央ですわよ？
この私に相応しい、一番目立つ位置ですわ。』
私がそう返すと、彼女の嘲笑うような顔が
急に醜く歪んでいった。
「チッ、お嬢様の考える事は分かんねぇな。」
『何とでも言いなさいな。
話す度に痛い目を見るのは貴女の方ですわよ？』
「んだと？！」
「ストップストップ！
今から練習するんだから、喧嘩しないでよ！」
パートリーダーが止めに入り、
そのまま練習が始まった。

時間が来て、練習が強制的に終わりを迎えた。
午後の授業を受ける為、机を所定の位置に戻す。
戻した後に席に着くと、稲野君が話し掛けてきた。
稲「お前、あそこの女子と仲悪いの？
凄え声してたけど。」
『あら、そう見えましたの？』
稲「そうとしか見えねえよ。」
『仲が悪いと言うかは、恋敵ですわね。』
広い意味で、ですけれど。
稲「ふーん。変なの。」
『それが、如何致しましたの？』
稲「…いや、何でもねえよ。
あまりに凄かったから、ちょっと聞いてみただけ。」
『そうですの。』
そう会話を続けている内に、
数学のむつー先生が教室に入ってきた。
む「はい、授業するよー。」
先生の一言で、クラスメイトの全員が席に着いた様だ。

全ての授業が終わり、ホームルームと号令が行われる。
号令の後に、一端クラスメイト達が教室の外に出た。
今日は、私のグループが掃除当番。
同じグループのKADA君と一緒に、
ゴミ袋を焼却炉へと持っていく事になった。
『まったく、何故私がこんな事を
しなくてはいけないのかしら？』
K「まあ、決まりだからね。仕方無いよ。」
『そうですけど、わざわざゴミをこんな所まで持っていくなんて、
とても辛いじゃありませんの。』
K「今は辛くても、その後に誰かに＜ありがとう＞とか
＜お疲れ様＞とか言って貰えると、
ここまで頑張った甲斐があるでしょ？
それに、何事も経験だよ。」
分からない、分かりませんわ。
私達が教室に戻った頃には、既に掃除は全て終わっていた。
相変わらず、机は下げられたまま。
も「おかえり！お疲れさま！」
K「ただいま。あ、もう皆並んでる。」
も「早く！練習始まっちゃうよ！」
K「花宮さんも、急いで。」
『え、ええ…。』
私は楽譜を手に取り、急いで皆の元へ向かった。
か「お、ギリギリセーフじゃったな！
花宮さん、お掃除お疲れ様！ありがとう！」
確かに、悪い気はいたしませんわね。

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