[か.わ.ぞ.え]貴方の姫になりたいの！[学パロ/実.況.者]

第２６ゲーム ページ27

球技大会当日。
私達は制服から体操服に着替え、
指定されたクラスの椅子に座っていた。
嗚呼、合法的に体を動かせる行事って、
なんて素敵なのかしら！
私は早く始まらないかと、今か今かと胸をときめかせた。
やがて、球技大会の開会式が行われる。
やっと始まるのね…！
と「それでは、選手入場です！
皆さん、拍手でお出迎え下さーい！」
K「まずは、一年A組！入場して下さい！」
順番に呼ばれていき、いよいよ私達のクラスの入場だ。
綺麗に整列し、先に並んだクラスの隣に並ぶ。
そして全てのクラスが並び終えた後、
いよいよ開会式が始まった。

開会式の後は、自分の出場する競技が始まるのを待つ。
K「それでは最初は、一年生の部です。
前半戦は、男子はサッカー、女子はバレーボールでーす！
全学年の女子の皆さんは、速やかに移動をお願いします！」
KADA君の指示で、私も含めた女子生徒達が移動していく。
K「じゃあ、とりっぴぃ君も女子の方に移動をお願いします。」
と「はいはーい！女子達のあんな所や
こんな所を覗き見してきまーす！」
K「言い方ね！」
そんな短いやり取りの後に、
とりっぴぃ君も体育館に移動していった。

体育館の中に、雑多と並ぶ私達。
こちらでも指定された椅子に座ると、
一年生の部が幕を開けた。
着々と点を稼ぎ、勝利を修めていくチーム。
中々点が取れず、敗北を重ねていくチーム。
どちらも、見応えのある仕事をしていて。
とっても楽しめましたわ。
そして決着が付き、勝負は後半戦に移った。
前半と後半の競技は、全ての学年で共通している。
男子の場合は、前半はサッカー、後半は野球。
女子の場合は、前半はバレーボール、後半はバスケットボール。
かわぞえ君の勇姿を見たかったのだけれど、
これじゃあ見られないわね。
と、一年生の戦いに決着が付いた様だ。

と「一年生の皆さん、お疲れ様でした！
速やかに端の方に移動をお願いします！」
試合終了を意味するホイッスルの音が鳴り響き、
その直後にとりっぴぃ君の放送が入る。
と「点数の集計の為、もう暫くお待ち下さーい！
結果は後で、そこのホワイトボードに貼り出しますので、
気になる人は見ていってね！
それでは次は、二年生の部です！
最初は一年生の部と同じく、バレーボールでーす！
出場者は集まって下さーい！」
とりっぴぃ君の招集で、私達は端から中央に移動する。
いよいよ、私達の出番ですわね。

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