[か.わ.ぞ.え]貴方の姫になりたいの！[学パロ/実.況.者]

第２１ゲーム ページ22

私はその紙を敢えて丁寧に折り、教科書に挟んでおいた。
うふふ、武器は丁重に扱わないとね。
その後は普通に授業を受け、その時間を過ごした。

時は流れ、お昼休み。
弁当箱を開いたと同時に、
毎日やっている放送部のラジオが始まった。
K「[放送部の、JASMINE.jp！]
はい、始まりました。放送部のJASMINE.jp！
パーソナリティーのKADAです。宜しくね！」
うちのクラスメイトであるKADA君の軽快なトークは、
聴く者を魅了する。
実際、私もこのラジオのファンだったりしますわ。
K「前半はお便りの紹介を中心にやっていきます。
そして後半には、ゲストの方を交えてトークをしていきます！
今日のゲストは誰なのか？楽しみですね。
それでは楽しいホームページの世界、
JASMINE.jpにレッツ、アクセス！」
ロボットが放つビームを思わせる効果音と共に、
いよいよ番組が始まった。

一人黙々と弁当を食べながら、かわぞえ君を見る。
彼ももとくんと共に、持参の弁当を食べていた。
その会話の内容は、やはり乙女チックなものなのかしら？
乙女思考な殿方は嫌いではありませんわ。
私自身、見倣うべき所も数多くあるから。
私はラジオを聴きながら、更に弁当を食べ進める。
K「…それでは、時間的に本日最後の
お便りですね。読ませて頂きます。
えー、ハンドルネーム[鳥谷ぴぃ助]さん。
…何か聞いたことある名前だな。
って言うか、思いっきり内部の人間だな。」
KADA君の返しに、思わず吹き出してしまう。
口の中の食べ物を飲み込んでおいて良かったわ、本当に。
K「まあ良いや。えーと…、
[KADAさんこんにちは！
恋愛経験が豊富そうなKADAさんに質問です。
もしも自分の親友と好きな人が
被ったらどうしたら良いですか？]
あのねー、一応言っておくとね、
俺は恋愛経験は他の生徒と同じぐらいだぞ？
普通の人並みだぞ？まあ答えますけど。
そうですねーやっぱり、一度当たって
砕けてみるのも一つの手だと思いますね。
何事も経験ですから、上手く行けば儲けもんだし
もし失敗しても＜まあそんな事ぐらいあるよなー。＞
で割り切れると思うので。
どちらにしろそれで経験値が入るから、
どっちのルートに入っても確実にレベルは上がると思いますよ。
そんな訳で、友達と好きな人が一緒だ！っていう人は、
一度全力でぶつかってみては如何でしょうか？」
まるで経験者の様な口ぶりだったわね。
でも、彼のお話にも共感出来ますわ。
折角のチャンスですもの。
有効的に使わない手は無いわ。

第２２ゲーム→←第２０ゲーム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す