記憶と裏切り者2 ページ37
〜noside〜
日「な…ッ？！どうしてお前が知ってるんだ…？」
モ「うぷぷ…要はね、あそこが記憶の結合点だった訳ですよ。オマエラはあそこからの記憶がすっぽり抜け落ち、そして今に至るという訳なのです。でも、間違えて千野さんと純さんに至っては、踏み入れる所から教室でのやり取りさえまでも奪われちゃったんだよね」
千野/純「？！」
日「な、何だよそれ…！」
罪「本当は…あれから…凄い時間が経ってるってことですかぁ？」
弐「バ、バカなっ！有り得んだろうっ？！」
モ「逆に…なんで有り得ないの？」
狛「なんでも何も…そんなの信じられる訳ないじゃないか」
モ「"信じたくない"だけでしょ？でも安心して…親切なボクが、オマエラの記憶を元に戻してあげるからさ！」
ウ「ほえっ？！」
モ「ただし…それには交換条件があるんだよね」
七「まさか交換条件って…」
モ「うぷぷ…察しちゃった？そう、オマエラがコロシアイをする事！それがボクの提示する交換条件でーす！」
ウ「ほわわっ？！」
モ「オマエラは知りたいんでしょ？奪われた"学園生活の記憶"を知りたいんでしょ？だったら殺しちゃいなヨ！へイユー、殺して記憶を取り戻しちゃいなヨ！」
終「おい…勝手な事ばっか言ってんじゃねーぞ」
モ「あらら？どうして怒っちゃうの？ボクは親切心で動機を与えてやったのに」
「だから、ボクがオマエラに与えてあげるんだ。人を殺す免罪符となる動機をね」
十「いい加減にしろ…！そんなバカげた妄想話で…俺達が殺人を犯すとでも思っているのか？」
小「そもそも、その記憶喪失なんて、信じてないんだからねッ！」
モ「けど、それ以上に信じられないのは、お互いのことでしょ？」
小「ど、どういう意味よ…っ！」
モ「オマエラはお互いのことを何も知らない。だからこそ…裏切り者が紛れ込んでるのに、まるで気付けないんでしょ？」
日「…は？」
九「な、何言ってやがんだ…裏切り者とか…意味わかんねーぞ！」
辺「…デタラメに決まっている」
モ「だからさぁ…どうして言い切れるのかって。お互いの事を何も知らないクセに。お互いの本性を知らないクセに。だから、誰かが殺しを企んでいたとしても、オマエラがそれに気付くことは不可能なんだよ」
日「…」
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作者名：レド | 作成日時：2022年9月19日 22時
