双子は助けたいから助ける！ (ページ36)

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記憶と裏切り者ページ36

～noside～
ウ「嘘を言うのはやめてくだちゃーい！」
モ「だって…ウサミがオマエラの記憶を勝手に奪っちゃったんだよ！」
ウ「きゅ、急に何を言い出すんでちゅか！」
モ「ほら、オマエラってさ、この島にどうやって来たのか誰もおぼえてないでしょ？それはね、ウサミがオマエラの記憶を奪ってしまったからなんだ！」
　「ちなみに…こいつが奪った記憶ってのはね、この島に来るまでの経緯とか陳腐なモンじゃないよ。なんと、オマエラが希望ヶ峰学園で過ごした数年間の記憶を丸ごとなくしたのでーす！」
ウ「ほわわっ！」
モ「うぷぷぷ。ビックリでしょ？実はオマエラは新入生なんかじゃないんだ。学園生活の記憶を丸ごとなくしたオマエラが、勝手にそう思い込んでただけなんだよ！」
狛「…」
小「…」
罪「…」
日「………は？」
狛「…ど、どういう事？」
モ「どうだった？笑いとれてた？それとも笑いのレベルが高過ぎた？」
十「おい…今の話はなんだ？」
モ「今の話って…あぁ、オマエラが学園生活の記憶をまるっと奪われちゃった件か！」
澪「あは、あはは…そんな訳ないじゃないっすか…だって…唯吹は希望ヶ峰学園に入学したばっかで、すぐにこの島に連れてこられたはずで…」
モ「それは、オマエラがそう思い込んでるだけだよ。ウサミがオマエラの記憶を消しちゃったせいでね…」
日「な、何言ってんだ！そんな訳ないだろうっ！」
モ「いやぁ…あれから何年経ったんだろうね。オマエラが希望ヶ峰に入学してからさ…家族や友人はどうなったのかな？向こうも心配してるかもね？」
弐「が、学園生活の記憶を丸ごと奪ったじゃと？！そんなバカげた話があるかいっ！」
左「そうだ！オレが記憶喪失な訳ねーだろ！」
ウ「ダ、ダメでちゅ…そんなヤツの言うことなんて聞いちゃダメでちゅ…」
澪「あぶあぶあぶ…もうキャパオーバーっす…」
花「僕はそんなの信じてないからね、うん。大丈夫だよ…信じてない…」
罪「ウ、ウソですよねぇ？…記憶喪失とか…そんなのウソですよね？み、みんなで私を騙して…バカにしようとしてるだけですよねぇ？」
モ「ううん、ウソじゃないよ。だって…もしウソならあれはなんだったのさ？希望ヶ峰学園に足を踏み入れた時に、オマエラが経験した"妙な目眩"はさ…」