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対価2 ページ18

〜眼蛇夢side〜
 どうやら華純のコテージは俺様のコテージの隣らしい。
 『フハハハッ!この田中眼蛇夢、"切望の堕天使"の城に歩を進めようではないか!…お邪魔します』
 千野の趣味や才能なのかミステリー小説や推理小説、スイーツのレシピ本がある本棚やアクリル画、得体の知れない薬品などがあったが、取り敢えず千野をベッドに横にさせた。
 ここまで大人しいと生きているか心配になる。そう思った時だった。(ギュッ
 千野が俺様の服の袖を握っていた。
千野「行かないで…僕は…もう…」
 聞かなかったことにしよう。…こいつにも昔何かあったんだろう。 生きていることに安心したが、このままでは俺様が帰れない。
 『フンッ仕方あるまい。貴様が起きるまで隣に居てやろうではないか!ありがたく思え切望の堕天使!』
 こうして千野が起きるまでそばに居てやった。

 〜純side〜
 『あー、良く寝た』
 時計を見ると、だいたい2時間経っていた。
 『起きたことだし、千野を起こしに行くか…』
 歩いてすぐの千野のコテージに入った。ドア
開けると、
 『おいハチコウ。もう起きないとだ…え?…間違えました。失礼しました』(バタンッ
 あれ?でもやっぱりここ千野のコテージだよな?改めてドット柄の千野の絵と名前があるプレートを見る。 すると同時に焦った眼蛇夢が出てきた。
田「おい貴様!何故部屋を見るなりすぐ帰った?!」
 『じゃあ聞くけど、何でお前が千野の部屋にいた?!まさかお前千野を…』(サーッ:顔が青くなる
田「インフィニティーアンミリテッドフレイム!!」
 「俺様はただ、切望の堕天使が起きるのを待っていただけだっ!」
 『だとしても千野が起きて来た時でいいだろ!それに"切望の堕天使"ってなんだ!千野に変な呼び名をつけるな!』
田「なっ何?!"創設の小悪魔"…貴様こそ千野のことをついさっき"ハチコウ"などと変な呼び名で呼んでいたではないかっ!」
 『っ!ていうかオレちゃんにも変な呼び名をつけるな!』
田「フンッその様子だと貴様も言えない様だな!フハハハハハッ!!」
  〜noside〜
 しかしこの会話は一人の声によって終わる。
千野「ん〜。うるさ…もう少し寝た…」(スー、スー純/田「…」
田「今は協定を結ぼうではないか」
純「…分かったよ眼蛇夢」
 そうして二人は握手を交わし、30分程寝ている千野をただじっと眺めているのだった。

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作者名:レド | 作成日時:2022年9月19日 22時

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