双子は助けたいから助ける！ (ページ17)

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対価ページ17

～純side～
　0から1を作るのは難しい。それは神様も同じらしい。超能力もそれと同じ。

　倒れそうになった千野を受け止める。最後の能力で体力の限界はとっくに越えていたらしい。
　千野には無理をさせてしまったな…。

ウ「すみまちぇん。さっきは助かりまちた！」
　『別にいいよ。オレちゃんは参謀だからね！』
　『それに謝られるより感謝される方が嬉しいし』
ウ「そうでちゅね。ありがとうございまちゅ！」
　『どういたしまして』

ウ「あの…千野さんは…」
　『だいぶ無茶したみたいだけど、命に別状は無いから安心してよ』(ニコッ
　笑うんだA純。ポーカーフェイスは得意だろ！
千野に頼まれたんだから。
　『千野を安全な所で休ませたいんだ』
ウ「だったらコテージを使ってくだちゃい！」
　『誰か千野を運ぶのを手伝ってくれない？』

田「…俺様が運んでやろう」
　意外だな。でも運んでもらえるのは素直にありがたい。
　『ありがとう田中君』
田「そして貴様も休め。…貴様もかなり疲れただろう。だから気にせず休め」
　…千野が眼蛇夢が好きな理由が少し分かったような気がする。
　『それじゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。"氷の覇王"さん』
田「フンッ…分かればいい」
　眼蛇夢に華純を渡す。眼蛇夢の目は愛しい者を見るように…千野という存在を確かめている様な気がした。
　『よし。千野を運ぶのを頼んだよ』
田「任せろ…俺様を誰だと思っている"制圧せし氷の覇王"田中眼蛇夢だぞ！」(スッ
　『ん？待て、ちょっと待て！何故その抱えかたなんだ？！』
田「何故だと…？この方が安定するし負荷がかからないからであろう！」
　『そ、それはそうなんだけど…別にいっか。オレちゃんじゃないし。まあ、この話したら千野は…フフッ…何でもない。よろしくね！』
　これは千野の反応が楽しみだな～！
　『色々と気になっているであろう皆、この話はもう少し後でいいかい？オレちゃんも疲れたからね～。少し休ませて欲しいな～』
日「俺は構わないけど…」
小「私も構わないよ。ゆっくり休んでね！」
　『そっか。ありがとね！』
　どうやらオレちゃんのコテージは千野の向かい側にあるらしい。オレちゃんのお隣さんは…花村君か。よしいろいろ注意しよ。

　～眼蛇夢side～
　何故だ。何故初対面のはずなのに俺様は運ぼうなどと言ったのだ…まさか？！"特異点"の存在にあるというのか？！
　…詳しい話は覚醒してからにするとしよう。