カッコつけたがり症候群で天性のアホの子が勘違いされました。【刀剣乱舞】

一人称って結構イメージに影響しますよね。 ページ28

貴方side


「はぁ…」


結局振り出しに戻り、どうしたものかとため息をつくと。


離れていくはずの足音が途中から引き返し、また障子の前まで戻ってきた。


「……旦那に聞きたいことがある」


おお!?


おおお!?


おおおおおおおお!?


俺の思いが神に通じたのかラッキーなことに自ら戻って来てくれた名も知らない障子越しの彼。


今度こそそんな簡単には名誉挽回チャンスを逃すわけにはいかない。


盛大にカッコつけなくては！！！！！


「その…部屋に入ってもいいか？」


どうカッコつけようか、考えていた俺は突然かつ意外な申し出に少し驚いたが、特に迷うことなく了承した。


「あぁ…好きにしろ」


そもそもここ俺の部屋じゃないし、勝手に居座らせて貰ってる身でダメとか言える立場ではない。


「失礼する」


律儀にそう言って入ってきた彼。


それは可愛らしくとても男前なショタだった。


そう。


白衣を着たとても男前なショタだった。


「俺っち薬研藤四郎だ」


お、俺っち…!?


出会って間もないのに、思ってたのとギャップが凄いぜ(白目)


「旦那は吹雪A…だよな」


あ、俺はもう吹雪Aで固定なんだな。


ははは…まぁいいわ。


ここまで来たなら俺はもう抗わねぇよ。


完璧に吹雪Aを演じ切ってやらぁッ！！！


「あぁ、そうだ」


俺が頷いたのを確認すると薬研は色素の薄い紫色の瞳で俺を捉えた。


「それじゃあ、早速だが聞いてもいいか？」


「……答えられる範囲で答えよう」


何を聞かれるのかと少し身構えつつ、めちゃめちゃカッコつけてやろうと胸を弾ませる。


「大広間からでて来たときに言っていた言葉…アレはどういう意味だ？」


……は？


あまりにも予想の斜め上を行った質問に内心焦る。


「旦那が大広間から出て来たところを偶然見かけたんだ。その時に偶々聞こえちまってな」


薬研は肩をすくめながら「盗み聞きをするつもりはなかったんだが…」と言って少し申し訳なさそうにした。


「俺が大広間から出て来た時に言った言葉…」


まさか…


聞かれていたとはな…


あの…言葉を…ッ！！！



『俺寝ることに関してはカッコつけることと同じくらい命かけてるんで。』の回、下から22行目で言ったあの台詞だろ!?



『くっそこえぇぇぇぇ！！！アイツら目だけで人を殺せんじゃねぇの!?』って奴！！！


そんな……





クソ恥ずかしいじゃねぇか！！！(白目)

忘れてたけど俺色々と法律アウトしてましたね（白目）→←どれが川柳か俳句か詩なのかが未だに分からないのが俺です。

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