出久の個性 ページ6
貴方side
次は最後のソフトボール投げ。今は出久の番だ。でも、出久には個性がない。このままだと最下位になる可能性も………。
相澤「個性を、消した」
先生の言葉がはっきりと聞こえた。
こせい、個性?誰の?出久の?でも………。
かっちゃんが飛びかかろうとしていたが先生の布に抑えられた。
全ての測定が終わった。どうやら最下位というのは嘘らしい。
これまた皆の驚いた声が響き渡った。
「4位………か」
私にすれば、いい結果だったのかな。
授業が終わったあともかっちゃんは校庭に1人佇んでいた。
かっちゃんの気持ちもよくわかる。でも……。
『かっちゃん、戻ろ?』
勝己「……………」
『勝己』
かっちゃんはこくんと頷いて私にいった。
勝己「A、今日………あいてるか」
『うん。あ、お泊りしたいの？いいよ、親に連絡するね』
流石幼なじみといったところか、こういうのは分かってしまうのだ。
私達は教室へ戻っていった。
母「ちょっ、あんたまた爆豪さん家に泊まるの!?仲いいのはいいけど、あんまり頻繁にならないようにね。あとこれ持ってきなさい!」
夕方疲れて帰ってきて、かっちゃん家に泊まることを話したら案の定母に言われてしまった。
まぁなんとなくわかったけど。
『お母さん、今日も美人だね』
母「あらありがとうってもうそんな手には引っかからないわよ!もう準備できたなら行ってきなさい。夕ご飯も向こうで食べるんでしょ?」
どうやら母はもうこの手には引っかからないらしい。別の手を考えなければ、なんて。
私はありがとうと行ってかっちゃん家へ向かった。
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作者名：瑞穂 | 作成日時：2020年9月17日 18時
