鬮話 ページ9
悪魔______カロン。これは後になってノエルに聞いたのだが
カロンが頭を悩ませている理由を本人に聞くと、どうやらノエルは市長官邸に乗り込むと言い出したそうだ
「馬鹿なの?」
わざわざ警備が手厚いところに忍び込むなんて死ぬ行為に等しい
普段は全てにおいて私より優位な立場に立っているのに、どうしてこんな時にそれが働かないのか
取り敢えずはノエルにもう一回言ってみたらどうかとカロンに尋ねたが、それは既に試してみたとのこと
ああ見えてすごい負けず嫌いというか意地っ張りなので、これ以上何を言っても無駄だろう
諦めるようにとカロンにいえば、彼も渋々納得してくれたようだった
「私はこの家から出るつもりは無いし、貴方達と同行するつもりは無いから」
「分かりましたわ。どうせ何を言っても譲らないのでしょう?」
「それはノエルも同じだろうけど」
二人が家を出る時に私の主張を伝えた
結構反対されるのではないかと思っていたが、案外そうでもなかった
いずれにせよ私はゆっくりと過ごせる場所が見つけられたので、ラッキーだ
ノエルとカロンが家を去ったことを確認すると、再び私は意識を手放した
17人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココロ(プロフ) - 続編に移れません、、、。今準備ちゅうだから、とかですか?続き楽しみにしてます。 (2019年1月31日 9時) (レス) id: ab8077af61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沢村姫華 | 作成日時:2017年4月2日 14時