詠拾撥話 ページ49
「………………………」
洞窟の中に入ると、そこには沢山の人が無残に倒されていた
生死はよく分からないが、爆弾魔の手下達にボコボコにされたことだけは分かる
近くに意識がある人がいないのか、辺りは静寂
ノエル達の後を追おうと、足跡を辿りながら進んでいく
すると遥か前方にピンクの頭が見えた
「あれは……………確か、ジーノ管理官」
彼?についてはノエルから聞かされた僅かな情報しかないが、通常の人間とは言い難いそうだ
魔人という訳では無いそうなのだが、地道に鍛えて来た身体
それが、人間を卓越してしまうほどに進化したらしい
「とりあえずは…………っと!」
彼に近接攻撃は有効とは考えがたいので、刀を作り出し思い切り投げる
流石に命中まではいかないが、なんとか掠らせることは出来た
「誰よ!?」
「お初目にかかります。ジーノ管理官様」
地面を蹴りあげ、一気に近づき地面に着地する
ドレスの裾を軽くつまみながら会釈をし、顔を上げる
「………………ッ」
一瞬。ほんの一瞬だけ雰囲気が一変した
私だけ気づくように変化したソレは、怪しげな表情で笑みを浮かべている
「あらあら。"初めまして"A・チェルクエッティ」
どこかで聞いたことのある、見たことがあるような気がするのは単なる思い込みか
それとも事実なのか___________________
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ココロ(プロフ) - 続編に移れません、、、。今準備ちゅうだから、とかですか?続き楽しみにしてます。 (2019年1月31日 9時) (レス) id: ab8077af61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沢村姫華 | 作成日時:2017年4月2日 14時