Diable et une fille (ページ45)

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詠拾詠話ページ45

でも、どれだけ待っても何故か痛みは来なくて

不思議に思って、目を開けたらそこには______

…………なんてロマンチストなことがある訳なんてなくて

「いった!?」

ガン!という凄まじい音と共に私は頭を床に叩きつける

知らない二人も私がこんなことになるとは想像していなかったようで、動揺して見えた

痛みに悶えながらゴロゴロと床を転がっていると、誰かの足音が近づいてきて

私の近くで止まったかと思うと、視界に映るのは私とお揃いのローブ

「何やってんだ」

「黙りなさい爆弾魔」

床に転がっている私をゴミみたいな目で見下ろすのは、言わずとも爆弾魔

その腹立つ顔に拳を一振り決めたいところなのだが、生憎身体が起き上がってくれない

「おまえ、立ち上がれねぇのか」

「そんな…………わけ………ない……でしょ」

誰にも見下されたくない。そんな思いからか、自力で立ち上がろうという思いがフツフツと込み上げてくる

けれども、疲れきった身体はいうことを聞いてくれなくて

私何度も何度も鉄の床に体を打ち付けるのであった